富士山を見る三島大吊橋

静岡県は年間 1億 5千万人をこえる観光客が全国から訪れる。静岡県観光の目玉はなんといっても日本一の富士の山である。どこから富士山を眺めるのかが重要となる。ここに紹介するのは巨大な吊橋を渡りながら、日本の秘宝富士の山を眺めるという趣向である。名称は「三島大吊橋」であるが、通称は「三島ウォーク」と言う。場所は、三島市笹原新田にある。東海地方東端部にあり、箱根火山の南西の裾部分にあって、谷をまたぐように掛けられている。橋の長さは400m、高さ70mで歩道幅 1.6mであり、歩いている橋は透き通っていて、歩きながら下の景色が眺められ、スリル満点である。2015年 12月 14日に開通した。大分県九重町にある「九重大吊橋」を抜いて日本一長い吊橋となった。橋の上からは、両方向の眺望がよく、富士山や駿河湾がのぞめる。対岸にはアスレチックや動物とふれあいができる施設があり、イベントがよく開かれている。開業以来年間の利用者は 160万人をこえる。
 
県民分配所得は全国第 4位

静岡県の面積は 7777.4km2で全国 13位と、兵庫県より小さく、宮崎県より大きい。人口は 368.6万人で全国 10位。茨城県より大きく、福岡県より小さい。年齢構成をみると、14歳以下の幼年人口は 12.1％、15.64歳の生産年齢人口は 58.2％、65歳以上の老年人口は 29.8％で、全国と比較すると、老年人口比率が高くなっている。県民分配所得は 12.5兆円で全国 10位。一人当たり所得は 338.8万円であり、全国で栃木県に次いで第 4位となっている。産業別構成比をみると、第 1次産業は 0.9％、第 2次産業は 44.1％、第 3次産業は 55.0％で、全国平均と比べると第 2次産業比率が高い。工業出荷額は 17.5兆円で全国第 4位、人口当たりは 470.7万円で全国第5位となっている。

ホテル・旅館数とも平均を下回る

飲食店数は 14年で 1万 8937店。内訳をみると、食堂・レストランが1676店で8.9％、専門料理店が5523店で29.2％を占める。その中で多いのは日本料理店の 1835店で 9.7％を占める。次いで中華料理店が 1730店の 9.1％と続いている。そのほか、すし店が 850店（4.5％）、そば・うどん店が 923店（4.9％）となっている。また遊興飲食店のバー・キャバレー・ナイトクラブは 3359店（17.7％）、酒場・ビアホールは 4296店（22.7％）と、両者で40.4％を占める。以上のほか喫茶店は 1439店（7.6％）、ハンバーガーなどその他の飲食店は 817店（4.3％）である。09年調査から飲食店が分離された「持ち帰り・配達・飲食サービス業」は1517店である。ホテル・旅館の施設数は 19年で 2841軒、客室数は 7万 454室で、2010年からの伸び率をみると、施設数は全国の▲ 9.9％に対して当県は▲ 21.1％、客室数は全国の 8.9％に対して当県は▲ 5.1％の伸びで、ともに平均を下回っている。

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