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2021年11月12日号 観光・ブライダルマーケットエリアデータファイル《熊本市編》

観光・ブライダルマーケットエリアデータファイル《熊本市編》

【月刊HOTERES 2021年11月号】
2021年11月11日(木)
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 今回取り上げるのは熊本県の県庁所在地である熊本市。九州南部の中心都市となっている。全国的に知名度の高い熊本城を中心に、九州南部の観光スポットとしても機能している。近年は熊本県の人気のゆるキャラ「くまモン」の施設もでき、観光客に人気となっている。以下に熊本市のマーケットポテンシャルと熊本県の観光マーケットを見ていこう。

1.マーケットポテンシャル

 熊本市は 2012年に移行した国内では最も新しい政令指定都市である。同市の人口は 72万 8178人(2019年)で、熊本県内の人口シェア 41.3%と、県内で最も多い人口を有している。その他の県内主要都市を見ると八代市が 12万5600人で、この 2市が県内における人口 10万人以上都市である。それ以降は天草市が 8万 893人、玉名市が 6万5805人、合志市が 6万 1908人と続いている。県内第 2の都市である八代市が熊本市の 2割弱の人口にとどまることからも、熊本県内における人口構造は熊本市の一極集中であることがわかる。(図表1) 増加率(19年/ 14年)を見ると、県内主要都市ほぼ全てにおいて減少傾向にあることがわかる。その中で熊本市は▲ 0.2%でほぼ横ばいの状態。主要都市内においはて比較的減少幅が小さい。その他の県内主要都市を見ると、合志市が 6.8%で主要都市においては唯一の増加都市となっている。熊本市周辺の都市では比較的減少率が低く、南部では比較的減少率が高い。(図表 2)。
 
 熊本市の年齢構造を見ると若年人口比率は 19.5%、適齢期人口比率は23.5%となり、若年人口比率、適齢期人口比率ともに全国レベル(17.4%、22.3%)を上回った。その他の県内主要都市を見ると若年人口比率は合志市が 23.2%で最も高く、次いで宇土市が 19.4%であることをはじめとして県内主要都市内の半数以上が全国レベルを上回っており、広域的に若いマーケットが多くなっている。適齢期人口比率は熊本市以外では合志市が 22.8%で、この 2市のみが全国レベルを上回っている。高齢者比率(65歳以上人口比率)を見ると熊本市は 24.2%となった。熊本市と合志市は全国レベル(26.6%)を下回っているが、南部の都市では 30%を大きく上回って高齢化が進展している都市が見られる。
 
 将来推計人口を見ると熊本市はすでに減少フェーズに移行していることがわかる。(図表 3)2040年頃には 2010年ベースから約 10%程度減少すると推計されている。その他の県内主要都市を見ると、合志市のみ増加傾向にあり、2040年頃でも2010年ベースを上回る地方都市においては稀有な存在と言える。それ以外の都市は熊本市と同様に減少フェーズに移行しており、将来的には 2010年ベースの 60〜80%程度になると思われる。人口減少しているものの将来的にも熊本市の一極集中には変化はなく、今後も熊本県内で最も高い人口ポテンシャルを維持できるだろう。また、合志市は将来的に天草市、玉名市、宇城市、山鹿市、荒尾市を上回って、県内第 3の都市になる可能性がある。

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※各種図表など詳細なデータにつきましては本誌ご購入いただけますよう、お願い申し上げます。
 
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