一乗谷朝倉遺跡
福井県で年間 100万人を超える人気観光スポットは、武生中央公園や東尋坊などあるが、それらと並んで注目されるのが一乗谷朝倉遺跡である。この遺跡は、福井市中心街の東南方向10km離れた地点にあり、九頭竜川支流の一乗谷川沿いにある。
遺跡として掘り起こされたこの地は戦国時代、大名朝倉氏によって 103年間栄え、一時は「北ノ京」とも呼ばれ、人口 1万人を超え、越前の中心地として栄えた輝かしい歴史を持つ。信長によって征服され、田畑の下に埋もれていたが、近年になって1967年発掘された。朝倉氏 5代にわたって栄えた城下町は、今では国から特別史跡、特別名勝、重要文化財指定を受ける大変貴重な遺跡となっている。栄華を極めた城下町の街並みをほぼ完全な姿で再現している。毎年8月には「越前朝倉万灯籠」「越前戦国まつり」を同時開催し、夜には 1万 5千個を超えるキャンドルによって幻想的雰囲気に包まれる。
一人当たり県民分配所得は全国第 9位
福井県の面積は 4190.5km2で全国 34位と、富山県より小さく、石川県より大きい。人口は 77.5万人で全国 43位。徳島県より大きく、佐賀県より小さい。年齢構成をみると、14歳以下の幼年人口は 12.5%、15.64歳の生産年齢人口は 57.3%、65歳以上の老年人口は 30.2%で、全国と比較すると、老年人口比率が高くなっている。県民分配所得は 2.5兆円で全国41位。一人当たり所得は 326.5万円であり、全国で滋賀県に次いで第 9位となっている。産業別構成比をみると、第 1次産業は 1.0%、第 2次産業は 33.2%、第 3次産業は 65.8%で、全国平均と比べると第 2次産業比率が高い。工業出荷額は2.2兆円で全国 35位、人口当たりは 286.0万円で全国 18位となっている。
ホテル・旅館の伸びは施設・客室数とも低調
飲食店数は 14年で 4199店。内訳をみると、食堂・レストランが 406店客室数とも低調 9.7%、専門料理店が 1095店で26.1%を占める。その中で多いのは日本料理店の 347店で 8.3%を占める。次いでその他の専門料理店が 310店の 7.4%と続いている。そのほか、すし店が 183店(4.4%)、そば・うどん店が 272店(6.5%)となっている。また遊興飲食店のバー・キャバレー・ナイトクラブは 761店(18.1%)、酒場・ビアホールは662店(15.8%)と多く、両者で 33.9%を占める。以上のほか喫茶店は 657店(15.6%)、ハンバーガーなどその他の飲食店は 152店(3.6%)である。09年調査から飲食店が分離された「持ち帰り・配達・飲食サービス業」は 467店である。ホテル・旅館の施設数は 19年で 949軒、客室数は 1万 5959室で、2010年からの伸び率をみると、施設数は全国の▲ 9.9%に対して当県は▲ 19.8%、客室数は全国の 8.9%に対して当県は▲8.5%の伸びで、ともに平均を下回っている。
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