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2021年10月8日号  観光・ブライダルマーケットエリアデータファイル《鹿児島市編》

観光・ブライダルマーケットエリアデータファイル《鹿児島市編》

【月刊HOTERES 2021年10月号】
2021年10月07日(木)
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今回取り上げるのは鹿児島県の県庁在地である鹿児島市。県の商業、行政の中心地であり、桜島や仙厳園、異人館など多くの観光スポットも有している。また鹿児島県は薩摩藩として栄えた歴史があり、西郷隆盛等多くの幕末の志士を輩出した県で、由縁の地も多く遺されている。以下に鹿児島市のマーケットポテンシャルと鹿児島県の観光マーケットを見ていこう。

文殊リサーチワークス http://monju-rw.com

1.マーケットポテンシャル

 鹿児島市の人口は60万 1641人(2019年)で、鹿児島県内の人口シェア 36.8%と県内で最も多い人口を有する中核都市となっている。その他の県内主要都市をみると霧島市が 12万 5117人、鹿屋市が 10万 3109人で、この 3市が県内における人口 10万人以上都市であり、県内総人口の約 5割を有している。

 それ以降は薩摩川内市が9万 5001人、姶良市が 7万 7069人、出水市が5万3033人と続いている。県内第2の都市である霧島市と鹿児島市との人口ボリュームの差が約 50万人あることから、鹿児島県内における人口構造は鹿児島市の一極集中であることがわかる。(図表1)

 増加率(19年 /14年)をみると、県内主要都市では全体的に減少傾向となっており、唯一姶良市のみが 1.6%の増加となった。鹿児島市は▲ 0.9%の微減で、減少している主要都市内の中では比較的減少幅が小さい。その他の県内主要都市では鹿屋市が▲ 2.0%、霧島市が▲ 2.1%で比較的減少幅が小さい。

 鹿児島市の年齢構造を見ると若年人口比率は 19.1%、適齢期人口比率は22.4%となり、若年人口比率は全国レベル(17.4%)を上回り、適齢期人口比率は全国レベル(22.3%)とほぼ同レベルとなった。その他の県内主要都市をみると若年人口比率は霧島市が 20.3%で最も高く、次いで鹿屋市が 19.8%、姶良市が 19.2%、出水市が19.0%、薩摩川市が 18.9%、奄美市が 18.6%、日置市・いちき串木野市が 18.3%で県内主要都市のうち約半数が全国値を上回っている。適齢期人口比率は鹿児島市以外の主要都市全てにおいて全国値を下回っている。また、県内主要都市では鹿児島市、霧島市以外の都市において高齢者比率(65歳以上人口比率)が全国値(26.6%)を上回っており、鹿児島県全体の人口増加率も減少していることから適齢期人口が県外に流出し、県内の高齢化が進展している状況になっている。(図表2)

 将来推計人口をみると鹿児島市はすでに減少フェーズに突入しており、2040年頃には 2010年ベースから約 15%程度減少すると推計されている。その他の県内主要都市を見るとの将来的には2010年のベースの55〜58%程度になるとみられており、都市によって減少幅の差が大きくなっている。鹿児島市の他は霧島市と鹿屋市、姶良市で人口減少幅が小さく、鹿児島県内では人口規模を維持できる都市と言える。人口減少しているものの将来的にも鹿児島市の一極集中には変化はなく、今後も鹿児島県内で最も高い人口ポテンシャルを維持できるだろう。(図表3)

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※各種図表など詳細なデータにつきましては本誌ご購入いただけますよう、お願い申し上げます。
 
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