江戸城・皇居東御苑
東京には観光名所が非常に多い。基本は家康が開いた江戸文化である。その中心に江戸城がある。当城は長禄元年(1457年)、太田道灌によって築城された平山城が基礎である。その後家康により拡張され、石垣と堀のある城が築かれた。城の天守は慶長 12年(1607年)、地上 5階、地下1階の天守として建設され、その後 1623年、二代目秀忠が改築。さらに三代目家光により1638年再建されたが、1657年の明暦の大火により焼失した。以来天守は再建されていない。江戸城として残されているのは、天守の跡地と外桜田門、田安門、清水門の三門が残され重要文化財となっている。そして、江戸城および明治以後の皇室の庭として残されているのは、皇居東御苑である。この公園は、皇室の使用する庭園であったが、昭和43年に一般公開され全国の観光客が訪れている。1968年から2018年の 50年間に 3000万人が訪れている。再建された主な建物としては、伏見櫓、富士見櫓、桜田二重櫓など、そのほか同心番所、百人番所、大番所がみられる。また、当苑の植物は実に豊富で貴重なものが含まれ、四季を通じて 80種以上の花木がみられ、多くの人に親しまれている。
生産年齢人口比率が高い
東京都の面積は 2194.1km2で全国 45位と、沖縄県より狭く、大阪府より広い。人口は 1383.5万人と全国第 1位で、神奈川県より多い。年齢構成をみると、14歳以下の幼年人口は11.6%、15.64歳の生産年齢人口は 65.8%、65歳以上の老年人口は 22.6%で、全国と比較すると、15.64歳の生産年齢人口比率が高くなっている。県民分配所得は 74.5兆円で全国第 1位。一人当たり所得は 542.7万円であり、全国で第1位となっている。産業別構成比をみると、第 1次産業は 0.0%、第 2次産業は 14.8%、第 3次産業は 85.2%で、全国平均と比べると第 3次産業比率が高い。工業出荷額は 7.6兆円で全国 16位、人口当たりは 55.1万円で全国 46位となっている。
ホテルの伸びは施設数・客室数とも平均を上回る
飲食店数は 14年で8万 3833店。内訳をみると、食堂・レストランが4472店で5.3%、専門料理店が2万 9559店で 35.3%を占める。その中で多いのはその他の専門料理店の9923店で11.8%を占める。次いで中華料理店が 9065店の10.8%と続いている。そのほか、すし店が 3620店(4.3%)、そば・うどん店が 4806店(5.7%)となっている。また遊興飲食店のバー・キャバレー・ナイトクラブは 1万 892店(13.0%)、酒場・ビアホールは 19995店(23.9%)と多く、両者で 36.9%を占める。以上のほか喫茶店は 6999店(8.3%)、ハンバーガーなどその他の飲食店は 3054店(3.6%)である。09年調査から飲食店が分離された「持ち帰り・配達・飲食サービス業」は 5871店である。ホテル・旅館の施設数は 18年で 2435軒、客室数は17万 5273室で、2010年からの伸び率をみると、施設数は全国の▲ 12.6%に対して当県は 23.5%、客室数は全国の 5.0%に対して当県は 26.6%の伸びで、ともに平均を上回っている。
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