8 月24 日から27 日の4 日間、レ・クレドール ジャパンは東京で「第9 回レ・クレドール アジアン コングレス」を開催した。同コングレスは2 年に1 度行われており、今回で9 回目、日本開催は始めてとなる。日本のホテルコンシェルジュが、まさに本当の「お・も・て・な・し」で、海外ゲストを迎えた。
取材・本誌 長谷川 耕平
メイン会場となった「ザ・プリンス パークタワー東京」
コンシェルジュ視点でのプログラム
主催したレ・クレドール ジャパンは、1929 年にフランスで創立したレ・クレドールの日本支部。レ・クレドールとは、世界44 の国と地域のホテルコンシェルジュが約3500 名所属する組織で、日本では2015 年現在2 名の名誉会員、25 名の国際会員、12 社の賛助会員で構成されている。
今回のコングレスには、アジアを中心に20 の国と地域から約250 名(国内90 名、海外160 名)が参加。日本からの参加者は日本コンシェルジュ協会かレ・クレドール ジャパンに所属しているメンバー、海外からの参加者はレ・クレドールの会員のみである。
海外のコンシェルジュに真の日本を知ってもらうため、プログラムには、日本文化の体験やおもてなしを紹介する内容が盛り込まれた(図表1)。ウェルカムレセプションは世界に誇る書道家のプレゼンテーションに始まり、鏡開き、神輿も登場。2日目には、退蔵院の副住職による基調講演、ローカルな日本を紹介する旅館、和食に関するカンファレンス。代表的な東京の観光スポットを視察後は、日本庭園で、伝統工芸製作の見学に加え、参加者自身が茶道、染め、型紙彫り、すし作り、和菓子作りなどを体験。盆踊りを含む夏祭りの一夜を過ごした。3 日目には、新しい日本を伝えるショーケースの開催。最新の宴会技術を駆使した演出のガラパーティで、最後の夜を彩った。