家族で楽しむあしかがフラワーパーク

　2019 年、栃木県観光入込数は9228 万人と推定されている。宿泊者数も825 万人と実に多い。栃木県観光といえば、日光が定番で世界的にも知られている。そして温泉も鬼怒川、那須塩原などがよく知られている。しかし、ファミリーで楽しめる 光スポットとしては定番すぎる。最 では、あしかがフラワーパークの人気がすこぶる高い。この公園は、足利市掘込町の地主であった早川氏が、1968 年に 宅の庭を改修して早川 園を設立したところから始まっている。その後、周辺の都市化の進展等の影響により、1996 年2 月大藤4 本を現在地に移植した。この4 本の藤の移植成功により、当フラワーパークの目玉となり、2021 年時点で日本で最大面積の藤棚となった。当園では毎年4 月中旬から5 月中旬に藤まつりを開催しており、夜間はライトアップし、イルミネーションの 開催も盛大なものとなり注目され、2014年には米国CNN により「2014 年世界の夢の旅行先10ヶ所」に日本で唯一選定され、世界的に知られるようなっている。毎年150 万人を超える観光客が訪れている。

一人当たり所得全国で第3位

　栃木県の面積は6408.1km2で全国20 位と、島根県より小さく、群馬県より大きい。人口は196.6 万人で全国19 位。岡山県より多く、群馬県より少ない。年齢構成をみると、14 歳以下の幼年人口は12.1％ 、15 ～ 64 歳の生産年齢人口は59.6％、65 歳以上の 年人口は28.2％で、全国と比較すると、年人口比率が くなっている。県民分配所得は6.7 兆円で全国15 位。一人当たり所得は341.3 万円であり、全国で愛知県に次いで第3 位となっている。産業別構成比をみると、第1 次産業は1.8％ 、第2 次産業は47.3％ 、第3 次産業は50.8％で、全国平均と比べると第2 次産業比率が高い。工業出荷額は9.2兆円で全国12 位、人口当たりは466.1 万円で全国第6 位となっている。

ホテル・旅館の伸びは低調

　飲食店数は14 年で9227 店。内訳をみると、食堂・レストランが1154 店で12.5％ 、専門料理店が3155 店で34.2％を占める。その中で多いのは中 料理店の1217 店で13.2 を占める。次いでその他の専 料理店が860 店の9.3 と続いている。そのほか、すし店が420 店 4.6％ 、そば・うどん店が861 店（9.3％）となっている。また遊興飲食店のバー・キャバレー・ナイトクラブは1129 店（12.2％） 、酒場・ビアホールは1605 店（17.4％）と多く、両者で29.6％ を占める。以上のほか喫茶店は496店（5.4％）、ハンバーガーなどその他の 店は388 店（4.2％）である。09 年調査から飲食店が分離された「持ち帰り・配達・飲食サービス業」は842 店である。ホテル・旅館の施設数は18 年で1412軒 、客室数は3 万5695 室で、2010年からの伸び率をみると、施設数は全国の▲ 12.6％ に対して当県は▲ 11.4％ 、客室数は全国の5.0％に対して当県は▲ 2.3％の伸びで平均を下回っている。

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