「今日の最高は明日の最低」をモットーに 先駆者としてチャレンジを続けることが食の世界の明日へとつながる
時短営業やアルコール提供の中止など、逆風にさらされ続ける飲食業界。しかし、大阪市内でレストラン、カフェ、ブーランジェリーほか9 店舗を展開する(株)ケイクールは、その中で100 人の雇用を守り、1 月には新たにビストロカラトをオープン。コロナ禍に屈することなく挑戦を続けている。その理念や経営、働き方改革が進むなかでの人材育成法などについて、オーナーシェフであり、代表取締役社長を務める唐渡泰氏に、緊急事態宣言発令直前の4 月に聞いた。
(株)ケイクール
代表取締役社長
リュミエールグループ オーナーシェフ
唐渡 泰 氏
(Karato Yasushi)
数々の名店、ホテルで修業後、2006 年に大阪・心斎橋にフレンチレストラン「リュミエール」を開業。1 年目に「ザガットサーベイ」でトップランキングを獲得し、ミシュランガイドでは12 年連続星を獲得。第一線で「野菜の美食」をテーマに自身の料理を追求する傍ら、飲食事業のプロデュースや紅茶の輸入販売業務も行なう。リュミエールグループ代表として、現在9 店舗(レストラン5 店舗、ティーサロン2 店舗、カフェ1 店舗、ブーランジェリー1 店舗)を展開。食育や地域の食文化振興、各料理コンクールの審査員、国内外での美食会・コラボレーションイベントにも参画。著書『野菜の美食』(京阪神エルマガジン社)