国営ひたち海浜公園
茨城県は、年間延べ6000 万人の観光入込数を数える。当県は、大都市圏に近隣しており、水戸市をはじめ歴史的にも文化的にも観光資源は多い。そんな中で、近年注目を集めている観光地として、ひたちなか市がある。県内では大洗町、水戸市、笠間市と並んで年間40 万人を超える入込者が訪れている。ひたちなか市には、「国営ひたち海浜公園」があり、近年は首都圏中心に人気が高まっている。戦前は水戸陸軍飛行学校と飛行場として利用され、戦後はアメリカ軍射撃場として使われ、1970 年代に返還された。1991 年に公園として開園し、現在では350ha の広大な自然公園となり、花の名所となった。4月には、スイセン、チューリップ、5 月にはネモフィラ、10 月にはコキア(ホウキグサ)が咲き誇る。特に5月のネモフィラは和名を瑠璃唐草(ルリカラソウ)といい、みはらしの丘一面が青く染まり、空と海の青さと混ざり合い絶景を呈する。
一人当たり所得全国第7 位
茨城県の面積は6097.4km2で全国24 位と、山口県より小さく、三重県より大きい。人口は292.1 万人で全国11 位。広島県より多く、静岡県より少ない。年齢構成をみると、14 歳以下の幼年人口は12.0%、15 ~ 64 歳の生産年齢人口は59.3%、65 歳以上の老年人口は28.8%で、全国と比較すると、老年人口比率が高くなっている。県民分配所得は9.6 兆円で全国11 位。一人当たり所得は330.6 万円であり、全国で富山県に次いで第7 位となっている。産業別構成比をみると、第1 次産業は2.3%、第2 次産業は40.4%、第3 次産業は57.3%で、全国平均と比べると第2 次産業比率が高い。工業出荷額は13.0 兆円で全国第8 位、人口当たりは444.0 万円で全国第8 位となっている。
ホテル伸び率は軒数・客室数とも平均を下回る
飲食店数は14 年で1 万1797 店。内訳をみると、食堂・レストランが1385 店で11.7%、専門料理店が3889 店で33.0%を占める。その中で多いのは中華料理店の1402 店で11.9%を占める。次いで日本料理店が1183 店の10.0%と続いている。そのほか、すし店が588 店(5.0%)、そば・うどん店が844 店(7.2%)となっている。また遊興飲食店のバー・キャバレー・ナイトクラブは1310 店(11.1%)、酒場・ビアホールは2739店(23.2%)と、両者で34.3%を占める。以上のほか喫茶店は604 店(5.1%)、ハンバーガーなどその他の飲食店は406 店(3.4%)である。09 年調査から飲食店が分離された「持ち帰り・配達・飲食サービス業」は1067 店である。ホテル・旅館の施設数は18 年で953 軒、客室数は2 万7395 室で、2010 年からの伸び率をみると、施設数は全国の▲ 12.6%に対して当県は▲ 31.5%、客室数は全国の5.0%に対して当県は▲ 9.9%の伸びで、ともに平均を下回っている。
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