2021 年に入り、各国で開発されたワクチンの高い効果が明らかになるとともに、世界的にワクチン接種が拡大し、且つ感染症拡大防止対策の精緻化等と併せて、ようやく今回の新型コロナウイルス感染症パンデミックも収束に向かう気配が出てまいりました。いよいよ新たなマーケットに向け、「再開」準備に入る時期を迎えていると言えます。これまでの市場と同じ部分と異なる部分を明確に整理し、来るべき新たな市場への調整が求められています。今回のパンデミックは、団体旅行の縮小、個人旅行の拡大を一層進めた可能性があります。
そこで、個人市場においてポイントとなる宿泊体験に対する「個々人の体験認知」に焦点をあて、特にこの宿泊体験を構成するハードウエア、ソフトウエア、ヒューマンウエアの3 要素の望ましい関係とはどのようなものなのかについて検討したいと思います。
北村剛史
Takeshi Kitamura
(株)日本ホテルアプレイザル 取締役/(株)サクラクオリティマネジメント 代表取締役/(一社)観光品質認証協会 統括理事不動産鑑定士、MAI(米国不動産鑑定士)、FRICS(英国ロイヤル・チャータード・サベイヤーズ協会フェロー)、CRE(米国不動産カウンセラー)
慶應義塾大学大学院システムデザイン・マネジメント研究科附属システムデザイン・マネジメント研究所研究員。ホテル・旅館の不動産鑑定評価会社である(株)日本ホテルアプレイザルの取締役。慶應義塾大学大学院システムデザイン・マネジメント研究科では「ホテル・旅館の人格性、パーソナリティー」をテーマに研究活動に従事
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