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毛利愼の外食エンターテインメントVol.128

大人の遊びをグランハマーで!「紅艶」、「TATAMI」、「HAMACOM」の魅力

2025年02月07日(金)
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紅艶の芸者衆による舞踊。優雅な所作と繊細な表現により、物語や情景を鮮やかに映し出す。この他、‟とらとら“や‟金毘羅船船”など、王道のお座敷遊びを舞台上で体験することもできる。芸者衆は日替わりで数名がスタンバイしており、日を変えて訪れれば、それぞれの個性が光る芸者との会話を楽しむことができる
紅艶の芸者衆による舞踊。優雅な所作と繊細な表現により、物語や情景を鮮やかに映し出す。この他、‟とらとら“や‟金毘羅船船”など、王道のお座敷遊びを舞台上で体験することもできる。芸者衆は日替わりで数名がスタンバイしており、日を変えて訪れれば、それぞれの個性が光る芸者との会話を楽しむことができる

月刊「HOTERES」3月号の‟HOTERES Entertainment!“で紹介した、新橋のフードエンターテインメントレジャービル「グランハマー」。地下1階から8階まで、全館にわたり森田恭通氏がデザインを手掛けた多種多様な店舗がはいっている魅力的な施設だ。

本稿ではその中でも‟大人の遊び“に焦点を当て、同施設を紹介したい。

まず紹介するのは、京都「祇園おくむら」の奥村直樹氏監修による本格的な会席と共に、本物の芸者衆と‟お座敷遊び“をすることができる6階の「紅艶」だ。普段はなかなか縁を持ちにくい花街文化との橋渡しとなることを目指し、ビジネスパーソンはもちろん、日本国内外の幅広いゲストが気軽にその魅力に触れられる空間を提供している。ここでは、本場の芸者衆とのお座敷遊びを体験しながら、花街ならではの作法や所作を学ぶこともできる。加えて、歴史ある花街文化を次世代へつなぐ場としての役割も担っていきたいという。芸者衆の登場は毎日17時、19時、21時の三部制となっている。同店への訪問がきっかけとなり、本物のお茶屋遊びに足を運ぶお客さまもあるそうだ。
 

「紅艶」の空間は、畳も特注の赤畳と、その名の通り、全方位が紅色で彩られた艶っぽい空間だ。古より紅色は、厄除けや邪気払いの力を持つとされ、花街では美しさを引き立てる色であると同時にその意味も含め、女性たちが紅色の襦袢をまとうという。同空間もまた、その文化へのリスペクトを込めて創り上げられている
「紅艶」の空間は、畳も特注の赤畳と、その名の通り、全方位が紅色で彩られた艶っぽい空間だ。古より紅色は、厄除けや邪気払いの力を持つとされ、花街では美しさを引き立てる色であると同時にその意味も含め、女性たちが紅色の襦袢をまとうという。同空間もまた、その文化へのリスペクトを込めて創り上げられている

ちなみに、昨今は‟観光芸者体験“を提供する事業者も増えており、筆者もいくつか体験したことがある。が、本物のお茶屋遊びとは程遠いプログラムが散見されるだけでなく、中には花街文化に対する敬意を疑う(お客さまに対しても、花街に対しても)コンテンツもあり、複雑な気持ちを抱いたものも少なくない。その中において、「紅艶」が提供するプログラムは、ダイジェスト版ではあるが、しっかりとした花街文化を味わえるコンテンツになっていると感じる。
 
中でも、「紅艶」の体験型コンテンツが他と一線を画していると感じたのは、店舗に常駐する女将の存在だ。女将というのは花街の料亭やお茶屋においては必須の存在である。彼女たちの心遣い、そして采配があるからこそ、お客さまは上質な大人の遊びをし得る。今回、「紅艶」にそういった女将のいる体験型店舗を創生した浜倉商店製作所の知見の深さと心意気に、強く感銘を受けた。また、お茶屋遊びに多くの人が抱くであろう“費用への不安”が、明朗会計によって解消されている点も特筆すべきだ。メニューも、肴膳のみの軽い食事からフルコースまで食事代、部屋代、芸者の玉代(花代)込みで提示されており、お客さまの気分や条件で選べるようになっている点も嬉しい。これらの点をトータルに鑑みるに、「紅艶」は花街に対する‟入り口“として訪れるにいい店舗だといっていいだろう。
 
そんな「紅艶」でのひとときを過ごした後、さらに花街の余韻を楽しめるオプションが‟大人のグランハマー“には用意されている。そこに‟静”と‟動“という対照的な楽しみ方が揃っている点が、浜倉商店製作所ならではの秀逸な演出と言えるだろう。
 
ひとつは、同ビル8階にある「TATAMI」だ。ここでは、日本酒と京都・宇治抹茶を使った茶菓を楽しむことができる。店内は全面が畳の壁に囲まれ、中央には360度を木のカウンターが囲むバーが広がる。豊富に揃えられた国産ウイスキーに加え、全国各地の日本酒を取り揃える‟SAKE47“と連携し、希少なプレミアム日本酒もラインナップ。さらに、日本酒に合う肴膳も用意されており、落ち着いた空間の中で、ふくいくたる一時を堪能できる。
 
もうひとつは6階にある「HAMACOM」だ。こちらでは、ラグジュアリーなカラオケ付き個室が11室用意されており、各部屋のテーマはカスタムペインター・倉科昌高氏が描き出した和のアートによって彩られている。部屋のサイズは6名用、12名用、20名用、28名用と幅広く、少人数での集まりから宴会まで多彩な用途に対応している。また、「紅艶」と同様に、「祇園おくむら」の奥村直樹氏が監修した酒肴や逸品料理、コース料理を楽しむことができ、お座敷後の芸者衆とともにカラオケを楽しむことも可能と、さまざまなスタイルで楽しめるようになっている。
 
この様に、それぞれが異なる個性を持ちながらも大人が楽しめる空間があることもグランハマーの魅力だ。

※「TATAMI」、「HAMACOM」はそれぞれ単店使用でも利用可能
 
紅艶
https://grandhammer.jp/floor-guide/179/
 
「TATAMI」
https://grandhammer.jp/floor-guide/163/
 
「HAMACOM」
https://grandhammer.jp/floor-guide/171/
 

芸者衆には英語等、語学が堪能なものもおり、自国語でコミュニケーションを楽しめる点もインバウンドから喜ばれている。さらに口頭での対応が難しい言語の場合は、店舗側が用意しているポケトークやお客さまのスマホの翻訳機で対応している。お座敷遊びの説明も英語での用意があり、今後、中国語と韓国語での用意も予定しているという
芸者衆には英語等、語学が堪能なものもおり、自国語でコミュニケーションを楽しめる点もインバウンドから喜ばれている。さらに口頭での対応が難しい言語の場合は、店舗側が用意しているポケトークやお客さまのスマホの翻訳機で対応している。お座敷遊びの説明も英語での用意があり、今後、中国語と韓国語での用意も予定しているという
「祇園おくむら」の奥村直樹氏のエスプリが詰まった料理の数々。これらの料理は「HAMACOM」での食事やパーティ用にも注文することができる。同施設はビル内を自由に行き来できるため、他のフロアを見学することも可能だ。MICEや学会などのアフターパーティに利用するのもいいだろう
「祇園おくむら」の奥村直樹氏のエスプリが詰まった料理の数々。これらの料理は「HAMACOM」での食事やパーティ用にも注文することができる。同施設はビル内を自由に行き来できるため、他のフロアを見学することも可能だ。MICEや学会などのアフターパーティに利用するのもいいだろう
さまざまなデザインが施されている「HAMACOM」から、掘りごたつのある和室仕様の‟富士山”の間。いずれの部屋もテーマにより個性の異なっており、すべての部屋をコンプリートする楽しみもある
さまざまなデザインが施されている「HAMACOM」から、掘りごたつのある和室仕様の‟富士山”の間。いずれの部屋もテーマにより個性の異なっており、すべての部屋をコンプリートする楽しみもある
「HAMACOM」で一番大きな空間である‟花札”の間。壁にはめ込まれた複数のパネルには、花札をモチーフにした映像が映し出される。鮮やかな色彩と繊細な動きが融合し、まるで華やかなテーマパークに迷い込んだかのような感覚を味わえる空間だ
「HAMACOM」で一番大きな空間である‟花札”の間。壁にはめ込まれた複数のパネルには、花札をモチーフにした映像が映し出される。鮮やかな色彩と繊細な動きが融合し、まるで華やかなテーマパークに迷い込んだかのような感覚を味わえる空間だ
同施設内で最も隠れ家的な空間である「TATAMI」。お客さまの多くが‟自分だけの空間にしておきたい“というほど、プライベート感豊かであり、落ち着いて過ごせる場所だ。都会の喧騒からも逃避行でき、非日常的な時間を提供してくれる
同施設内で最も隠れ家的な空間である「TATAMI」。お客さまの多くが‟自分だけの空間にしておきたい“というほど、プライベート感豊かであり、落ち着いて過ごせる場所だ。都会の喧騒からも逃避行でき、非日常的な時間を提供してくれる
本稿で紹介した店舗以外にも、本誌既報の海女さんの素潜り実演が見られる「焼きと鍋フェスタ! 海女城」や、吹き抜けの壁に12体の甲冑がディスプレイされた「シンバシyokocho 武将〜BUSHO〜」など、グランハマーは類まれなエンターテインメント性を誇る施設だ。訪れるたびに新たな発見があるこの空間で、ぜひ特別なひとときを楽しんでみてほしい
本稿で紹介した店舗以外にも、本誌既報の海女さんの素潜り実演が見られる「焼きと鍋フェスタ! 海女城」や、吹き抜けの壁に12体の甲冑がディスプレイされた「シンバシyokocho 武将〜BUSHO〜」など、グランハマーは類まれなエンターテインメント性を誇る施設だ。訪れるたびに新たな発見があるこの空間で、ぜひ特別なひとときを楽しんでみてほしい

担当:毛利愼 ✉mohri@ohtapub.co.jp
 

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