ベンチャーの雰囲気を酒蔵に取り込むため新卒採用の募集をかけるところから始めた
島田 山本さんが酒蔵に戻った経緯を教えてください。
山本 私は中学、高校と進学するうちに「経営者になりたい」と考えるようになりました。大学卒業後は東京のベンチャー企業に就職しました。ベンチャー企業に飛び込んでみて感じたのは、私にはゼロを1にする力はないということでした。
夢破れて26 歳で実家に戻った私は、ベンチャー企業時代の雰囲気を酒蔵にも取り込めないだろうかと考えました。そこから当時の酒蔵としてはめずらしく、新卒採用の募集をかけてみることになりました。すると全国から優秀な人材が集まってくれて、この取り組みを進めれば酒蔵の業界が変わっていくのではないかと感じたのです。