漢字「解」の書の下に蟹をおいたことで「蟹」という字を表した。夏朝時代に虫として扱われていた蟹を芭解が皇帝に献上し、その美味をかわれたことで今日まで食用として愛されてきた歴史からこの文字になったといわれる。上海蟹の歴史をリスペクトしたデザインとなっている。
中国三大上海ガニ輸出商「上海成隆行グループ」が運営する至上の上海蟹専門店「蟹王府(シェワンフ)」が日本橋に日本初上陸した。日本人には「料理の鉄人」の審査員として知られ、世界的な食通としても知られる蔡瀾(ツァイラン)氏をして「一生に一度は訪れるべき最高のレストラン」と評される店舗だ。上海で5店舗を経営する同社は海外初出店となる日本出店に際し風水も意識してロケーションを決めたという。日本銀行の真向かいに居を構える店内は開運色であるネイビーとゴールドで統一され、関帝を祀り、オープン日も2020年12月12日12時12分とするなど徹底した“開運”管理がなされている。そんな同店開業には現場のマネージメントにも大いに力が入れられた。支配人には「福臨門」「赤坂璃宮」など名店の開業手腕とそのホスピタリティ溢れるサービスに定評のある野坂裕彦氏に白羽の矢が立てられ、ビバレッジディレクターには長年「NARISAWA」で活躍してきたソムリエの木村好伸氏が就任した。本国の養殖場で年4回厳正な免疫検査を受ける上海蟹は上海海洋大学との共同研究によりより安心安全かつ美味しさのDNAを持つ品種が育てられており、日本橋店でもその滋味が現地さながらに味わえる。1999年、「上海成隆行グループ」オーナーのKe Wei氏は戦後の香港をはじめとした地への富裕層の移住により失われた上海における上海蟹文化を取り戻すべく、上海蟹の売買専門店を作った。そこから約10年、上質で上等な上海蟹を上海人にはもちろん、世界から上海を訪れるグルマンに提供したいと2002年に「蟹王府」をオープンし、そこから約20年の時を経て日本に「蟹王府」を上陸させた。ちなみに同店ではキッチンは全て中国人スタッフによって取り仕切られており、蟹料理のみならず上海の伝統料理からインスピレーションを得た料理も多数オンメニューされている。彼らは守るべき味は守りつつ、日本人の求める上海蟹料理への探求にも力をいれており、今後お客さまと共に日本の「蟹王府」を育てていきたいという。ぜひ足を運ばれてみたい。
蟹王府
https://www.shintai.co.jp/