当たり前にできることを称賛しながら、トライを忘れない
204 号から複数回にわたって、イノベーション企業「変化するのが当たり前」の企業の常識に触れていく。204 号では戦略、仕事、改善、作業標準、利益、変化の五つの視点でとらえ方の特徴に触れた。205 号では、次表にまとめた四つの視点でみていきたい。
一つ目の視点は、イノベーション活動についてである。多くの企業では、イノベーション活動は、フォーマルな活動として展開していくことができない。変化の重要性は分かっていても、成果や納期の保証でできないからと考えがちだ。対して204 号で触れた現場・部門戦略であれば、業界常識超えを狙った活動が実践できると考え取り組んでいく。
Profile
岡村衡一郎
(おかむら・こういちろう)
1971 年生まれ。亜細亜大学卒。(株)船井総合研究所を経て、2004 年(株)スコラ・コンサルト入社。120 社を超える企業変革を支える。「会社が変わるとは何か」、「人がイキイキ働くには何が必要なのか」を考え続け、「一品」という変革コンセプトを発見、体系化する。支援先の起源や今あるリソースを足場に、「あるもの」から「ないもの」を生み出す一品イノベーションに多くの経営者ファンを持つ。変わるためのテコをあぶりだす「経営者オフサイト」、「『一品』で会社が変わるワークショップ」を主催。著書に『一品で会社を変える』(東洋経済新報社)、『30 代でチームのリーダーになったら最初に読む本』(同社)など
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