まず、宿泊施設に求められる品質を追求する視点に「安全性」「安心感」が挙げられます。特に安心感については、清潔感から顧客配慮まで幅広く関係しており、レベルの高い安心感を追求するのであれば、清潔感、快適性、機能性のほか、顧客に寄り添ったハード、ソフト、ヒューマンという接遇レベルの高さが求められます。それら宿泊施設の品質のベースに求められる視点と、今回の感染症対策で求められる視点は軌を一としています。感染症対策の構築も、顧客にとっての安全性確保のほか、安心感につながります。この冬場特にレベルの高い安心感の提供が求められ、そのためには、顧客に寄り添う顧客視点で感染症対策の徹底が求められるのです。これまで拝見してきた感染症対策の中で散見された問題点を改めて整理しますと以下の通りとなります。
2020年12月18日号 新しい視点「ホテルの価値」向上理論 ホテルのシステム思考
第426回 冬場感染症第三波に対する徹底防御の必要性(2)
【月刊HOTERES 2020年12月号】
2020年12月15日(火)