今回は、客室内におけるターンダウンサービス等イブニングサービス、アテンドサービスおよびチェックアウトシーンにおける宿泊施設の品質について整理してみたいと思います。
まず、イブニングサービスですが、客室内で直接顧客とスタッフが会話をすることはないものの、サービス接点として、重要な接遇ポイントともなります。特に、顧客が最もデザイン性を求め、かつ記憶に残りやすいシーンが「ベッドまわり」であることからも、イブニングサービスを適切に提供し、ベッドまわりの空間演出をすることは、ホテル滞在体験を優雅に彩る大きな効果が期待できます。
北村剛史
Takeshi Kitamura
(株)日本ホテルアプレイザル 取締役/(株)サクラクオリティマネジメント 代表取締役社長/(一社)観光品質認証協会 統括理事不動産鑑定士、MAI(米国不動産鑑定士)、FRICS(英国ロイヤル・チャータード・サベイヤーズ協会フェロー)、CRE(米国不動産カウンセラー)慶應義塾大学大学院システムデザイン・マネジメント研究科附属システムデザイン・マネジメント研究所研究員。ホテル・旅館の不動産鑑定評価会社である(株)日本ホテルアプレイザルの取締役。慶應義塾大学大学院システムデザイン・マネジメント研究科では「ホテル・旅館の人格性、パーソナリティー」をテーマに研究活動に従事