千葉県、栃木県に5 館のスパ& リゾーツホテルを展開するホテル三日月グループ(本社千葉県勝浦市、代表小髙芳宗氏)は、総投資額120 億円のうち商工中金による総額90 億円のシンジケートローンを組成し、ベトナムダナンプロジェクトを本格始動させた。2020 年には日帰りスパドーム開業、2021年ジャパニーズリゾーツ& スパ完成を目指す。ベトナムよりIRC(投資登録証明書)も発行された、国家肝いりの一大プロジェクトとしても注目されている。
同プロジェクトは2018 年4 月にダナンのパートナー企業のSPA(株式譲渡契約)を皮切りに、同年7 月には66% の株式を取得することで、10 社目のグループ企業が誕生。また2019 年4 月3 日には100% 出資の外国子会社となり、M&Aを終了。その後ERC(企業登録証明書)発行を受け、商工中金のサポートにより、ホテル三日月グループへの総額90 億円のシンジケートローンが組成された。同シンジケートローンは、商工中金がアレンジャーを務め、千葉銀行、三井住友銀行、みずほ銀行、京葉銀行、千葉興業銀行、銚子信用金庫が参加しており、民間金融機関等の協調によりその組成が実現したもの。本件は、商工中金が取りまとめる海外投資にかかるシンジケートローンとしては過去最大級の組成額となっている。ベトナムでの建設許認可を取得完了し、ベトナム大手ゼネコンとの契約締結と契約金の支払いも完了している。
本誌 松沢良治 ニュースな話&人物クローズアップ
ダナン三日月本格始動 ①
【月刊HOTERES 2019年05月号】
2019年05月24日(金)