10 回目のチャレンジでMVBカップ優勝の栄冠を勝ち取った堀内信輔氏。バーテンダーやソムリエのコンクールにおける接客審査の根本にある「この人のサービスを受けたい」と思わせるホスピタリティーが感じられた
第一部はカクテルの創造性と技術を競うクリエイションカップ
クリエイションカップ優勝の荒さくらさん
NPO 法人プロフェッショナル・バーテンダーズ機構(山野井有三チェアマン、以下PBO)は、同会におけるバーテンダー競技の全国大会「PBO 全国バーテンダーズ コンペティション 2019」を東京・錦糸町の東武ホテルレバント東京で3月17日に開催した。「クリエイションカップ」と「MVB」カップの二部構成で行なわれるこの大会は、この一年で最も高い能力を持つバーテンダーを決めるMVB カップでBar Roberta(広島・竹原)の堀内信輔氏が優勝。PBO におけるNo.1バーテンダーの栄冠に輝いた。
大会の第一部で行なわれたクリエイションカップはカクテルの技術や味覚はもちろん、創作力や発想力、表現力を評価するコンペティション。将来的にMVB カップに挑むための登竜門としてチャレンジする者や、純粋に創作を続ける者、現在の自身の実力を確認する者など40 人のバーテンダーが挑んだ。実際、昨年優勝したBar Blossom(東京・赤坂)の磯口みゆきさんは今年、MVBカップに挑戦の場を移している。今年のこの大会を制したのはBar Tenderly(東京・大森)の荒さくらさん。ラムとチョコレートリキュールに桜のシロップ、香草・薬草系リキュールのウンダーベルグのアクセントが評価されたばかりでなく、今大会に向けた姿勢や練習の度合いが垣間見えた。