「メキシコの先住民的な価値観とスペインが持ち込んだ技術の融合の中で、メスカルには先住民的なニュアンスが残る」
昨年に続く第二号の発行にあたり、すそ野の拡大としてメスカルに関するページも設けられた。「メキシコの先住民的な価値観とスペインが持ち込んだ技術の融合の中で、メスカルには先住民的なニュアンスが残る」とテキーラエキスパートの松浦芳枝氏は語る。また、世界的にも関心が高まっているメキシコ産スピリッツについて、「テキーラはメキシコから世界への贈り物であり、伝統が色濃いメスカルはメキシコの飲料文化であり、メキシコ人のアイデンティティである」と解説したほか、テキーラやメスカルのメーカーやブランドそれぞれのネーミングに込められた思いにも着目してほしいと述べている。
セミナーではテキーラ規制委員会(CRT)のアルバ・アビレス・フェルナンデス上海支部代表も登壇。「日本は6番目のテキーラ輸出先であり、アジア最大のマーケット。品質保持の観点においても優良な市場を形成している」と語り、スピリッツとしての価値にとどまらず料理との親和性による飲用シーンの拡大や料飲店の付加価値向上にも貢献すると述べ、メキシコ来訪にも期待を寄せた。
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