麻生太郎副総理は2019 年2 月3 日、福岡県内で開かれた国政報告会に出席し、講演の中で少子高齢化について触れ、“社会保障費が膨らんでいるのは高齢者が悪いのではなく、子どもを産まなかった方が問題”と発言したことが問題となりました。
翌日の会見で“前段の部分が切り取られている”と言い訳したものの“失言”として陳謝。
周知の通り、麻生氏の失言は今回に限ったことではなく“麻生太郎失言集”として集約されているほどです。
副総理であるとともに日本の財政を担う財務大臣の立場である人物として愕然とするばかりです。
失言とは「言うべきではないことを、うっかり言ってしまうこと。また、その言葉」と辞書に書かれています。
しかしながら言うべきではないことという認識がなく、むしろ言うべきこととして発した場合は、言った側は“失言”という認識はなくむしろ“主張”になります。
第64回
“風の人”山下裕乃の「THE SHARE」
第64回 言葉を発する直前までは失言は主張なり ~ “うっかりしてたわ~ ”って本当にうっかりですか?~
【月刊HOTERES 2019年03月号】
2019年03月01日(金)