都市部を中心にホテル、特に宿泊主体型ホテルの市場での競争は激化し、自らの価値を安売りするホテルたちが急増している。
一方で、近年ホテル市場に参入をしてきた “新参者”たちの中には、ブランド価値や利益率を理解し、ホテルを安売りせず適正に運営しようとする者たちも出てきている。
その違いを見ていると、一日の長を持つホテル運営企業としての強みを持つことができないプレーヤーたちの情けなさを、残念に感じざるを得ない。
2017 年の初旬くらいまではホテルのパフォーマンスも順調に向上し、どのホテルも順調に業績を上げられたようだ。
しかし、その主要因は彼らをとりまく環境の良化(=ホテル需要の増加)でしかなかった。
2017 年の桜の時期を過ぎると、多くの人々の期待を裏切り、ホテルの需要は明らかに手応えが怪しくなった。その背景には、新規客室供給や民泊といった競合の急増があった。
FROM THE PUBLISHER ——太田 進——
“新参者”に負ける残念なホテルたち
【月刊HOTERES 2019年02月号】
2019年02月15日(金)