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第60回 “風の人”山下裕乃の「THE SHARE」

第60回  春夏秋冬 日本の四季のすばらしさを見直そう! ~四季あるからこそ日本の文化、産業、商業は多様に発達~

【月刊HOTERES 2019年02月号】
2019年02月01日(金)
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 春夏秋冬。日本には四季というすばらしいものがあります。

もう一方で地震や水害など突発的な天変地異が多い国でもあります。

先人たちは移りゆく四季を楽しみ、不測の事態に見舞われながらも大声で泣き叫ぶこともなく、感情を殺して復興のために地域の人たちや全国からかけつけてくるボランティアの人たちの協力により力強く立ち上がってきます。

これほど、心豊かで辛抱強く、争いごとをこのまず相手のために尽くす、こんな素晴らしい国は全世界見渡しても皆無に等しいと言っても過言ではありません。
 

 四季は日本人に独特な文化を与え、そして旬というものを与えました。

この季節でしか体験できないこと、体感できない感情などさまざまです。

季語を枕詞にした和歌は四季がある日本だから生まれた文化です。

昔は乞食でも和歌を詠むことが許されており、位に関係なく誰でも楽しめる文化として育まれていました。

何となく公家や貴族たちの優雅な遊びと思われがちですが、四季を憂い、四季を楽しむ日本人の心には差別はなかったのです。

 商業的に言えば四季があるからその季節に応じたファッションや生活用品を販売することができます。

熱帯地域やハワイのような常夏では四季に応じたファッションや生活用品は不要です。

極端に言えばT シャツ1 枚、短パン1 枚で一年過ごすことすらできます。ここには4 季節分の衣類や生活必需品は不要です。日本の場合、春はピンクのような春めいた色合い、夏はホワイト、秋はブラウン、冬はブラックなどのダーク系など、街ゆく人の服の色を見るだけでも“あ~、もう秋なんだ”と感じることができます。
 

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