今や友だちをレンタルする時代となってしまったようです。「レンタル友達」や「レンタルフレンド」「友達代行」など呼び名は各社さまざま、レンタル料金は平均して3 時間で請負人1 人あたり1 万円を超える設定のようです。利用者の多くは“友だちがいない”ということのようです。中には“コンパを盛り上げる役”や“合コンでうまく自分を引き立ててくれる人”などの目的もあるようです。
1990 年代にはフジテレビ系で放送されていた長寿バラエティ番組『森田一義アワー 笑っていいとも』の日替わりゲストのよるトークショーで“友だちの友だちは皆友だちだ。世界に広げよう友だちの輪”というフレーズが流行しました。確かに飲み会などでも友だちが友だちを連れてくることも多く、ワイワイしながら友だちの輪を広げていきました。ところがいつしかその友だちムードは消え去り、3、4 人の限られた人数でいつも同じ顔ぶれでプライベートのときを過ごすようになり、今では“友だちがいない”という状況になっています。
第59回
“風の人”山下裕乃の「THE SHARE」
第59回 ついに友だちをレンタルする時代に ~ホスピスの精神で病んでいる若者たちを救ってほしい~
【月刊HOTERES 2019年01月号】
2019年01月25日(金)