㈱フェイス 代表取締役 福永 有利子 氏
厚生労働大臣許可 ㈱H.R.M. 代表取締役 大谷 晃 氏
サービス業界における人材不足と人材育成は深刻な問題とされながらも、なかなか打つ手がなく滞っている状況が続いている。しかしながら、訪日外国人館顧客の増加や2020 年の東京五輪開催に向けて、サービス業における国際化が求められている。現状打破に向け、人材育成と国際交流への貢献を通じて公共の福祉に寄与することに努めているのが大谷晃社長だ。人財に関わる現在の取り組みをお聞きした。
福永 ホテルやウエディング業界における人材不足はますます厳しい状況となっています。特にサービス部門はサービスクリエーター業界においてもなかなか人材が集まらないと聞いております。実情はいかがでしょうか。
大谷 おっしゃる通りで人材の派遣や紹介業はホテルに人材を送りたくても送るべき人材が集まらないのが実情です。かつてはホテルやウエディング、ソムリエ・バーテンダーを主役としたテレビドラマが放映されたことがきっかけで、業界や職種に興味を持つ若者が多くいました。テレビドラマの影響力は強いので、できれば再びサービス業に関わる職種をクローズアップさせたテレビ番組企画を業界側から提案していくことが必要かもしれません。ホテルやウエディング、レストラン、ソムリエ、バーテンダーになるためにはさまざまな知識が必要です。お客さまにご満足いただけるサービスを追求するほどに、人間としても磨かれ成長することができます。一概に言えませんがコンビニエンスストアやファーストフードのアルバイトと比較すると人間の成長と言う意味ではとてもやりがいのある仕事であり、その価値を業界側がもっと押し出していくことが必要なのかもしれません。