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第146 回 福永 有利子 ×西武文理大学 サービス経営学部 教授 森谷 幸一 氏 Wプロフェッショナルズ 

第146 回  インターンシップと学年の壁を越えたタテとヨコが交差した協調学習の徹底を図る

【月刊HOTERES 2018年12月号】
2018年12月14日(金)
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㈱フェイス 代表取締役 福永 有利子 氏
西武文理大学 サービス経営学部 教授 森谷 幸一 氏

次世代を担う新卒者の採用をめぐって企業の攻防戦は激しさを増してきた。サービス業界やホテルの要である厨房スタッフを確保するために高校生にまで及んでいる。しかしながら、現実とのギャップから内定辞退なども相次ぎ、なかなか人材を確保できない状況だ。社会に送り出す大学や専門学校も教育制度の在り方を見直し、学生の総合的な成長を目指す新たな授業への取り組みに着手している。そこで今回はホテルマン歴46 年の経験を生かし改革に挑んでいる森谷幸一教授にお話を伺った。

インターンシップと学年の壁を
越えたタテとヨコが交差した
協調学習の徹底を図る
 
福永 ホテルやウエディングの専門学校に限らず、今は大学も実践教育としてインターンシップに力を入れています。ウエディングプランナーそのものは、学生たちにとってはあこがれの職業ですが、あこがれと現実のギャップが大きく辞めてしまう人もいたり、精神的に心と身体がついていけなくなったりするなど、3 年、5 年と継続して働けない人もいます。ホテル業界においては男性を雇用したくても応募そのものが少ないなど、各業種において人材における問題を抱えていますね。
 
森谷 これからまだまだホテルが開業する中で人材不足は深刻な問題です。ウエディングにおいても人手不足からウエディングプランナー1人に対する労働が加重され、心身ともに疲れ果てている状況です。そうならないためにも早い段階から業界の中での働き方の現実を知ることが大切だと思います。専門学校は2 年制のため難しいのですが、大学は4 年間という時間がありますので、インターンシップを通して自身の将来の軌道修正をすることができます。インターンシップといってもかつてのように1 週間でホテルのさまざまな部署を見学するというのではなく、実際にコーヒーのサービスをしたり、お客さまと会話をする機会がなければ、単にホテルに行ってきただけで終わってしまいます。これではホテルの魅力や価値を理解できませんので、就職における選択肢に組み込まれません。業界を目指す、目指さない、いずれかの方向を早い段階で決めていくことが、卒業後、社会人として勤める学生にとって大切なことだと思います。

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