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108 岡村衡一郎  サービス・イノベーション-Part2 現場と本部が一体で進めるイノベーション 

108 特定部門を責めない。全社で結果を出すために必要なこと

【月刊HOTERES 2018年10月号】
2018年10月26日(金)
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変化に追われるリーダーのための実践的イノベーションメソッドとして、ホテル業の事例にとどまらず、多く企業変革の現場から生まれた「チェンジング・メソッド」として紹介していた48 種。そのPart 2 としてお届けする。

Profile
岡村衡一郎
(おかむら・こういちろう)
1971 年生まれ。亜細亜大学卒。㈱船井総合研究所を経て、2004 年㈱スコラ・コンサルト入社。120 社を超える企業変革を支える。「会社が変わるとは何か」、「人がイキイキ働くには何が必要なのか」を考え続け、「一品」という変革コンセプトを発見、体系化する。支援先の起源や今あるリソースを足場に、「あるもの」から「ないもの」を生み出す一品イノベーションに多くの経営者ファンを持つ。変わるためのテコをあぶりだす「経営者オフサイト」、「『一品』で会社が変わるワークショップ」を主催。著書に『一品で会社を変える』(東洋経済新報社)『30 代でチームのリーダーになったら最初に読む本』(同社)など

部門を超えず担当者だけに任せていては
お客さまの求める商品は生み出せない
 
 
 ある部署の仕事の仕方だけが問題になることがある。宿泊グループの対応が…。料飲部門のメニューに…。営業部の販売方法は…。特定部門の仕事の評論をしている人たちは、自分が、その問題の原因になっていることを忘れてしまっている。総理大臣の問題も国民とつながっているのを忘れてしまっているように、相手の責任として論評してしまう。
 
 ここから先は営業部門、ここからは製造部門。会社がよくならないのは、分業発想に埋没した仕事の進め方にある。ほとんどの会社は、売る機能、作る機能、支える機能の三つに分けて仕事を進めているのだが、仮に売れないという問題があっとして、その原因は、売るところ1/3、作るところ1/3、支えるところ1/3という場合が多くある。

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