㈱龍名館 専務取締役
濱田裕章 氏
ホテルオープンも近づき、本連載も10月末までということになっており、いろいろな節目に近づいてきています。オータパプリケージョンズ様の御厚意により2017 年の年明けから開始させていただき、2 年弱にわたり弊社の記事を掲載いただきました。連載タイトルにある通り、弊社のような小さな会社の事業活動をここまで長く広く発信する機会をいただき感謝しております。
今回の事業は、他社から見れば新規ホテルを1 件作るだけという話ではあるのですが、これだけ新規ホテルの開業が続く中、市場が盛り上がっているとはいえ楽観視はできないと考えており、次の時代に残るものにしたいという気持ちがあります。これまではあまりブランドというものは意識していなく、それぞれのホテルらしさを出していくために「コンセプト」を明文化していくなどはしておりましたが、実際にそれをハードからソフト、サービスまで一貫した落とし込みはできていませんでした。「創業百年を超える」というフレーズをさまざまなところで使っていたものの、その百年でホテルの名前だけで価値を感じさせるものはまだまだ築けていなかったと感じています。