国内外のジンが勢ぞろい
生産者によるセミナーも
クラフトスピリッツが勢いを増している。ウイスキーやバーなどの情報を配信するウイスキーマガジンが展示アイテムをジンに限定したイベント「GIN LIVETokyo 2018」を7 月28 日に、東京・秋葉原のアキバ・スクエアで開催した。
ウイスキー、スピリッツをはじめとした蒸留酒の消費は国内外で伸びが見られており、特にジンはこの数年でアイテム数を目覚ましく増やしているばかりでなく、日本への輸入も大幅に増えた。背景にはウイスキーとは異なる参入の容易さがあるようだ。ジンは蒸留、瓶詰によって出荷でき、熟成期間を必要としないことや、製品化にむけた自由度がある。ジュニパーベリーの香りを主とし、製品化した際のアルコール度数が37.5 度以上であることを前提に独自のボタニカルを用いた風味付けで個性豊かなジンが市場にリリースされているのだ。このイベントでも日本に輸入されている外国産ジンのほか、近年大幅に増加している国産ジンの試飲ブースも多く並んだ。
また、イベント中にはセミナーも開催され、それぞれのジンに関する講演にスペースは満席となった。サントリーはジャパニーズクラフトジン「ROKU」について同社のGIN & SPIRITS シニアスペシャリスト、鳥井和之氏が講演。1936年のヘルメスジン製造から培ったサントリーのジンづくりへのこだわりや生産地である大阪工場の歴史に裏打ちされれたROKU の魅力を語った。国産ジンとして知名度を高めている「季の美」はヘッドディスティラーのアレックス・デービス氏が登壇。さらに外国産ジンではスコットランドの「ヘンドリックス ジン」(Hendrick's Gin)からグローバル ブランド アンバサダーのアリー・マーティン氏がジンづくりのプロセスやブレンドの妙技など、日本でも取り扱い店舗を増やしているブランドの魅力を語った。