先日、久しぶりに国内線の窓側に座りました。いつもは乗り降りが簡単な通路側を選択するのですが通路側の席がとることができず、やむなく窓側に。シートベルトサインが消えたころ、窓から外の景色を見たときに“すごい!”と今さらながら感激しました。積乱雲がソフトクリームのように見えたり、中には潮風に吹かれて変形してしまった武骨な岩のようなものが見えたり、しかもその景色はストップモーションがかかったように変わらずに存在していたからです。
しかしながら、よくよく考えてみると、その世界の下には人間様が生活している世界があります。日本に限らず赤道直下の国々も内戦止まない国々も、そして平和な国々も、すべて天空の下にいます。当たり前のことかもしれませんが、私たち人間は太古も今も常に天空に支配されているのです。天空の人々はときには猛威を振るい、ときには人間に寄り添ったり、自然の恵みをもたらします。ある意味、気まぐれであり、気まぐれがゆえに私たちは日々の変化に右往左往しています。