ロワジール スパタワー 那覇 総支配人 道上 浩之氏×株式会社ザ・デイ・スパ 代表取締役 河﨑 多恵氏
ホテル・旅館のスパ経営における明暗の差が顕著になる中、長年スパの企画・運営に携わってきたザ・デイ・スパの河﨑多恵社長とともにスパ成功の秘訣を探る短期集中連載。シリーズ第8 回は、ロワジール スパタワー 那覇の「CHURASPA」が登場。沖縄におけるスパの重要性とは? 東アジアのリゾートを競合に据えたという同ホテルの道上浩之総支配人に、戦略的施設としてのスパの存在意義について聞く。
温泉とスパを組み合わせた
琉球湯治を訴求
2009 年にスパを冠した「ロワジールスパタワー 那覇」を新館として開業されましたが、ホテル名にスパを冠した理由をお聞かせください。
道上 2009 年7 月に既存のロワジールホテル 那覇本館に隣接する形でスパタワーを新築しましたが、こちらのホテルはよりラグジュアリーな位置づけで企画しました。本館がシティホテルなのに対し、スパタワーは隠れ家的ホテルといったイメージです。そこでなぜスパなのか。沖縄と気候が似ているアジアのラグジュアリーリゾートを見渡してみると、必ずと言っていいほど本格的なリラクゼーション施設があります。そこで当ホテルでは、地中から約800 万年前の温泉を湧出した温浴施設と本格的なトリートメントを提供するスパを設けました。ラグジュアリーリゾートを目指す当ホテルにとってこれらはマストアイテムだと考えたからです。