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099 岡村 衡一郎  サービス・イノベーション-Part2

099 トップダウンは社員の考える力を奪うのか

【月刊HOTERES 2018年08月号】
2018年08月17日(金)
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変化に追われるリーダーのための実践的イノベーションメソッドとして、ホテル業の事例にとどまらず、多く企業変革の現場から生まれた「チェンジング・メソッド」として紹介していた48 種。そのPart 2 としてお届けする。

岡村衡一郎
(おかむら・こういちろう)
1971 年生まれ。亜細亜大学卒。㈱船井総合研究所を経て、2004 年㈱スコラ・コンサルト入社。120 社を超える企業変革を支える。「会社が変わるとは何か」、「人がイキイキ働くには何が必要なのか」を考え続け、「一品」という変革コンセプトを発見、体系化する。支援先の起源や今あるリソースを足場に、「あるもの」から「ないもの」を生み出す一品イノベーションに多くの経営者ファンを持つ。変わるためのテコをあぶりだす「経営者オフサイト」、「『一品』で会社が変わるワークショップ」を主催。著書に『一品で会社を変える』(東洋経済新報社)『30 代でチームのリーダーになったら最初に読む本』(同社)など

内向きの指示をこなし、愚痴を言う状態こそ
部下の主体性が発揮されない組織の末路
 
 トップダウンを差し控えた方がいいのかも…。社員の主体性を引き出すために。働きがいの向上のために、組織図上の、上から下への流れを見直そう、という風潮があるように思う。確かに、あれをしろ、これをしろ、という細部にわたっての指示命令は、考える力を奪っていく。しかし、真のトップダウンは、現場の創意工夫を引き出すものだ。トップダウンか、ボトムアップか、という二元論ではなく、トップダウン×ボトムアップの掛け算が、本当の組織力と考えていった方がいいだろう。

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