特別審査員の吉田栄作さん(右)。バーテンダーたちの真剣勝負に応えるような眼差しだ
過去の傾向やテーマに縛られないアプローチで優勝を手繰り寄せた
総合司会を務めたタレントの高橋真麻さんは「ライブ感あふれる会場で、司会をしながらもどんな味がするのだろうとずっと興味深かったです」とコメントし、特別審査員を務めた俳優で歌手の吉田栄作さんは「緊張が伝わってきて、審査で優劣をつけるのが本当に難しかった」と競技の様子を語った。ヘネシー X.O は、完成度の高い素材だ。味わいやバックグラウンドにあるストーリーなど、その魅力を昇華するカクテルづくりにどう取り組んだのか、岡山氏は語ってくれた。
「ヘネシー X.O の香りや味わいを生かそうとすると、あまり冷やさないカクテルになりがちだと思います。過去2回の大会とは方向を変えて、そして個人的にはカクテルは冷たくてこそだと思い、その温度も感じてもらえるカクテルにしました。ただ、お客さまの人生を彩るべきバーテンダーでありながら、自分がこのような賞をいただけたことに心から感謝しています」今大会で優勝・準優勝した岡山氏と福井氏には副賞として、フランス・コニャック地方にあるメゾンヘネシーに招待される。
優勝作品
Vivra Vivre ~素晴らしい人生~
岡山 寛(名古屋東急ホテル)
ヘネシー X.O 45㎖
クラウディーベイ シャルドネ 15㎖
柚子シロップ 10㎖
オレンジゼスト 1/2 tsp
ソーダ 60㎖
調合方法 ソーダ以外をシェークしてシャンパングラスに注ぎ、ソーダを満たして軽くステアする。マラスキーノチェリーとオレンジピール、エディブルフラワー、パイナップルリーフによるデコレーションを飾る
創作意図 世界初のX.O を獲得し成功を収めたモーリス・ヘネシー。その豊潤な味わいは、選ばれし者への贈り物。親しき者の成功や健闘、そして素晴らしい人生の始まりを祝い、乾杯。