まさに“甲乙つけがたい”
ハイレベルなコンテスト
2018年2月20日、第10回の節目を迎える三井不動産ホテルマネジメントグループの社内コンテスト「全力応対コンテスト」が三井ガーデンホテル千葉において開催された。
同コンテストは、同社の運営する23のホテルのほか、受託運営する財団法人日中友好会館 後楽賓館を含めた24の事業所から代表者一名を選定し、役者が扮したゲストを相手に実際のフロント業務を行ない、その対応技術を競うというもの。コンテストの内容は年を重ねるごとに進化しており、今年は増加する訪日外国人ゲストの接客力強化も視野に、英語での対応も加わった。
出場者は事前に各ホテル内でフロント業務の基礎から応用まで徹底した練習を積み重ね、コンテストに臨む。その練習にはホテルの総支配人はじめ多くのスタッフが関わり、自信を持って送り出す。結果コンテスト出場者のレベルは非常に高く、まさに甲乙のつけがたい勝負が繰り広げられた。
わずかな差の中で
入賞を勝ち取ったスタッフたち
そのハイレベルな勝負の中、見事第一位に輝いたのはミレニアム 三井ガーデンホテル 東京の前田 咲紀氏。基本接客の技術はもちろん、銀座らしい言葉遣いや細部の所作など上質な接客に加え、イレギュラーな状況での臨機応変の対応が高く評価され見事第一位を勝ち取った。
第二位は三井ガーデンホテル熊本の黄 大賢氏。今回のコンテストには3名の外国人スタッフも参加し、言語力などハンディがあるのではないかと事前に心配をされていたが、黃氏はその心配をよそに見事な実演を披露。「日本のホスピタリティは世界でもトップクラスだと憧れ、日本で働きたいと考えた」という黃氏だが、自身でもその素晴らしいホスピタリティを示して見せた。
第三位は三井ガーデンホテル大阪プレミアの藤田 彩萌氏。同コンテストにはキャリア一年未満など比較的キャリアの浅いスタッフが多く参加するが、同氏は二年半の経験を持つ、現場でも「安定感がある」、「信頼感がある」などホテル内でも信頼の厚い中堅スタッフ。その実力をしっかりと示す形での入賞となった。
ほか、社長賞には三井ガーデンホテル銀座プレミアの増戸 大登氏、各ホテルに在籍するCS向上のミッションを担うCSキャプテンが選んだCSキャプテン賞にはホテル ザ セレスティン京都祇園の大上 翔子氏、10周年記念特別賞には三井ガーデンホテルプラナ東京ベイの渡辺 沙也花氏が選ばれた。
通常の社内コンテストにはない
取り組みの数々
同コンテストには、他社のコンテストにはない独自の要素が組み込まれている。一つ目は、「応援ビデオ」が各ホテルでつくられ(内容は自由)、放映される点。応援ビデオには総支配人、スタッフのほか、外部委託の清掃スタッフや施設管理スタッフの方々の応援メッセージなども込められ、まさにホテルが一体となってスタッフが送り出されていることがよく分かる。
二つ目は、出場者が実演をする前に各ホテルのスタッフ含む事業部メンバー(同社は全国を6つの事業部に分けている)が応援を披露する点。北海道から熊本まで、出場者を勇気づけようと自らやってくるスタッフがいるのは驚きであり、それだけ各ホテルの結束が強いことが伝わってくる。