難しいレストランとのやり取り
コンシェルジュによるレストランのご案内は単純なようで実は、お客さまの“その日、そのときに合った”手配を心掛け、奮闘していることを前回ご紹介した。そんな中、これまでもまれにあったことだが、最近、特に外国人が日本の高級店(ミシュランガイドの星獲得店など)を訪れるときに起こっているレストランとのやり取りの問題を今回はお話ししたい。
まずは、事前の告知なしで「ホテルコンシェルジュを通さないと予約を取らない」とする店がある。ゲストは、コンシェルジュに予約手配を依頼。すると「予約は利用日の1 カ月前の○○時より電話で受付」というルール。一年前から旅行の計画を練るゲストも多く、1 カ月前まで手配をコンシェルジュで保留。予約受付当日の時間通り、コンシェルジュは忘れずに電話のボタンを押す。一台の電話に予約が集中するのか、何度もボタンを押し、やっとつながったと思ったら予約満席の返事。その間、わずか10分の店もある。ダメな場合は落胆している暇なく、すぐに代替案を提案し手配。多忙な業務の中、このような状況がほかの業務にも大いに支障をきたしている。
第2回
東出江津子 Golden Keys 黄金の鍵 ~ Hospitality の世界から~
第4回
【月刊HOTERES 2015年06月号】
2015年06月23日(火)