ゲスト役へのシャンパンサービスにもトラップが用意されている
販促プランのプレゼンテーションに業務経験の差が出たか
優勝した野坂氏は、全日本最優秀ソムリエコンクール準優勝など数多くのコンクールで実績を残してきた実力者。ポメリーの年末販促の設問では、ホテルニューオータニで3200 本の販売を想定したレストランプロモーションや客室プランなどを交えた販促プランを披露。アンバサダーを決めるコンクールとして必要とされるベストに近い回答を用意したように見えた。
ここまでの審査でゲスト役の審査員の採点を除いた点数では瀧田昌孝氏(パレスホテル東京)がわずかに1 ポイントリード。最終審査の「マグナムボトルの注ぎ分け」(ポメリーのマグナムを15 個のグラスに均等に注ぐ。一つのグラスへの注ぎ足しは禁止)が終わるまで分からない、緊迫した展開の結果としての優勝決定だった。
優勝した野坂氏は「このコンクールをきっかけに、シャンパーニュ、スパークリングワインのより深い世界を知ることができました。これをゴールとせず、スタートととらえ、学び、経験したものをお客様に還元することができたら幸せです」と喜びを語った。主催のポメリー師井研CEO は本コンクールについて「このコンクールを通じて日本のトップソムリエの方々のさらなる成長の支援ができ、より多くのソムリエの方々がシャンパーニュ、スパークリングの素晴らしい世界をお伝えする立場を担っていただければ、この上ない喜びです」と述べた。
ポメリー・ソムリエコンクール2017
■優勝=野坂昭彦(ホテルニューオータニ)
賞品賞金100 万円、フランス研修、ポメリーキュヴェ・ルイーズ6L、認定ディプロマ
■準優勝=瀧田昌孝(パレスホテル東京)
副賞 ポメリーキュヴェ・ルイーズ3L、認定ディプロマ
■第3 位=中西祐介(Clos Y)
副賞 ポメリーキュヴェ・ルイーズ1.5L、認定ディプロマ
■審査委員
審査委員長=森覚(日本ソムリエ協会常務理事)
審査委員=石田博(日本ソムリエ協会副会長)、岩田渉、井黒卓
■ファイナリスト(競技順)
瀧田昌孝パレスホテル東京(東京)
森上久生HALPINOT(東京)
佐々木健太L‘AS(東京)
野坂昭彦ホテルニューオータニ(東京)
中西祐介Clos Y(東京) ※敬称略