河内國一之宮 枚岡神社 宮司 中東 弘氏
Venus Rose Association 代表 田中みどり氏
年の初め、“ 今年も健康でありますように”“ 今年こそ出世しますように” など、それぞれの内に秘めたる思いを込めて神社に参拝する初詣。本殿の前に立ち手を合わせ、願いを込めて柏手を打つ。まさに心洗われる瞬間でもある。そんな中、20 分間も笑い続ける「お笑いの神事」を行なっている神社がある。それが中東 弘宮司が務める枚岡神社だ。今では全国から約3000人もの人が集まるという。「お笑い神事」の真相、意味、価値をお聞きした。
田中 枚岡神社様の「お笑い神事」に全国から約4000 人もの方が足を運んでいます。年末年始の風物詩的な存在となり、ますます多くの方がお越しになり、笑うこと、そしてその奥にある歴史や意味を感じていらっしゃるのだと思います。始めに枚岡神社の御由緒をお聞かせください。
中東 今年で建国されて2677 年となります。枚岡神社はその3 年前にお祀りされていますので、ご鎮座2680 年の歴史を持つ古社です。神話によりますと神日本磐余彦命(後の神武天皇)がわが国を建国するために、要衛の地である大和を目指して東征しました。ところが生駒の豪族であった長髓彦命(ナガスネヒコノミコト)に阻止されたのです。そこで一日も早い建国を願って、天の岩戸を開いた天児屋根命(アメノコヤネノミコト)を、生駒の枚岡山にお祀りしました。奈良時代に春日大社に勧請されたので、元春日と称えられています。