真心あふれる日本の接客文化、「おもてなし」。美学とも言える日本のホスピタリティー精神は、ベトナムという異文化の中でも「善し」とされ徐々に浸透し始めている。
ベトナムを訪れたことがある日本人なら、携帯電話を操作しながら、飲食をしながら、といった店員の接客態度に、衝撃と不快さを感じたことがあるだろう。しかし、この地で長く生活をしていると、「互いに気楽に」というこのスタンスが、逆にベトナム流接客の美学ではないか?と思えるようにもなる。では、そんな接客スタイルが根付くベトナム文化の中に、今なぜ日本の「おもてなし」精神が受けているのだろうか。