現在、複数の方にコーチングを実施していますが、高い確率で壁にぶつかっている部門長やマネージャーの方々の話を伺う機会があります。
内容にもよりますが渦中にいる当人にはきつい、苦しい、痛い、の3拍子で、結論として“逃げ出したい”と思う方もいらっしゃいます。
この苦痛は成長痛(医学的にはどうやら適切な病名でないそうですがここではその名の通り成長の過程において発生するものとします)でもあり個々人の成長の上で欠かせない要素と考えましょう。
ポジションがあがる、職域が広がると見たかったものが見える、聞きたかったことが聞ける反面、見たくなかったものも見え(目に入ります)また、聞きたくなかった事も聞こえてきます。すなわち視界が変わり、また守備範囲が必然的に広がるのです。
これを嫌がる方もいらっしゃいますがこの先、人工知能やさらなるITシステム等の革新的な発達で単純作業が減少した場合に個々人に求められるのは物事への総合的な判断を行うための広い視野を持つことや人を慮(おもんぱか)る感情的な要素となります。
それに備えるためには、早い段階からより多くの経験、特に厳しい環境や課題にどんどん接する必要あるのです。