はっきり言って、わが社が10 年後にどうなっているのか、まったく想像がつきません。ただ「こうしていきたい」ということを書かせていただきます。
キーワードは三つ、「和食の可能性」「長く街に愛される店作り」「学びの場」です。
当社は1989(平成元)年に開業し、四半世紀にわたってどっぷりと飲食業に携わっています。現在、外食市場はどんどん縮小し、なかなかスタッフも集まらず、そして離職率も上がっています。街に飲食店が次々にできては消えていくという繰り返しです。
当社は和食業態を中心に展開をしていますが、日本人の資産でもあるユネスコの無形文化遺産に登録された「和食の可能性」をもっと探っていきたい。業態なのか立地なのかはまだ分かりませんが、これまでの和食に新しい価値を足して、それをカジュアルな形で表現したいと考えています。
もう一つは今まで以上に「長く街に愛される店作り」に向き合っていきたい。そのためにも生産者・店・お客さまがしっかりと絆でつながるように、丁寧にそして手間をかけて、店作りをしていきたい。
最近、独立するスタッフが増え、すでに30 人以上が開業しています。これからは今までにない新たな仕組みで独立できる制度などを作り、現在働いているスタッフが幸せになるようにしていきたいと思います。
店はすべてが「人」で決まると考えています。スタッフにとってすべての環境が成長できる「学びの場」になるような、そんな会社にしていくつもりです。
㈲フェアグランド
http://fair-ground.jp/
Vol.39
2017年新年号 特集Ⅰ「わが社の10年後」 Vol.39 ㈲フェアグランド 代表取締役 中村 悌二 氏
三つのキーワード
【月刊HOTERES 2017年01月号】
2017年01月06日(金)