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第250 回 北村剛史 新しい視点 「ホテルの価値」向上理論 〜ホテルのシステム思考〜

第250 回『グリーンホテル(環境配慮型ホテル)の潮流』

【月刊HOTERES 2017年01月号】
2017年01月20日(金)
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北村剛史
Takeshi Kitamura
㈱ホテル格付研究所 代表取締役所長
㈱日本ホテルアプレイザル 取締役
不動産鑑定士、MAI( 米国不動産鑑定士 )
MRICS(英国王室認定チャータードサーベイヤーズ)
慶應義塾大学大学院システムデザイン・マネジメント研究科附属システムデザイン・マネジメント研究所研究員。ホテル・旅館の不動産鑑定評価会社である㈱日本ホテルアプレイザルの取締役。慶應義塾大学大学院システムデザイン・マネジメント研究科では「ホテル・旅館の人格性、パーソナリティー」をテーマに研究活動に従事

 
 今回は、世界で広がりを見せる環境配慮に関する認証制度の意義とその効果について考えてみたいと思います。環境配慮の意義については、周辺地域を含めたマクロ的効果から、対象不動産の収支やブランドイメージ等直接影響を与えるようなミクロ的な効果まで考えることができます。
 
 まず、マクロ的効果については、街並みにもつながるような地域のブランディングが挙げられます。特に欧米諸国では、環境に対する取り組みが強化されており、市場の認知も進んでいますし、その他地域の印象も大きくホテル旅館の印象形成に影響を与える要素です。ミクロ的効果については、例えばCO2 を排出しないような太陽光発電を保有することからエネルギーコストが低減する場合に見られるような直接的に経費面にプラスの効果を与えるような場合が挙げられます。規制が強化された場合やその他罰則金規定、地球温暖化対策税(環境税)導入などを背景とした環境リスクの低減効果、環境基準をクリアしたものについては、補助金の交付や貸付金の金利を低下させるような制度がある場合には、プラスの収支効果が見込まれます。

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