- 「世界のリーディングホテル」
ホテルジャーナリスト - 小原 康裕 プロフィール
ロコフォルテ・コレクションの「Rocco Forte Hotel Amigo」の正面ファサード。ロコフォルテ卿がほれ込んだLHW 加盟の重厚なホテルで、立地、伝統、歴史性からも申し分ないベルギー屈指の名門ホテルだ
ゲストは正面エントランス車寄せでシルクハットとロングコートの正装したドアマンに迎えられる
コンシェルジュデスクに詰めるスタッフのスマートな対応が自慢だ
かつてヴィクトル・ユーゴーをして“ 世界で最も美しい広場”とたたえられたブリュッセルの「Grand-Place」。歴史的な建造物に囲まれた広場は、まさに中世の世界そのものと言える。そのグランプラスのすぐ裏手に建つ名門ホテルがロコフォルテ・コレクションの「Rocco Forte HotelAmigo」である。“ アミーゴ”という語感から受ける気安さとは違い、ロコフォルテ卿がほれ込んだLHW 加盟の重厚なホテルで、立地、伝統、歴史性からも申し分ないベルギー屈指の名門ホテルである。16 世紀に建てられたこの建物は、かつて監獄として使われていた歴史的建造物でもある。珍しい名前の由来は16 世紀初頭にさかのぼり、当時の支配者スペイン人がベルギーのフラマン語系の「牢獄」と「友人」を意味する単語の発音がソックリで勘違いしたことに始まる。以来何世紀にもわたって建物は、スペイン語の“ 友達”「Amigo」の意味で使われてきた。16 世紀当時、無敵艦隊のスペインはベルギーまで勢力が及んでいた訳だ。ユニークなのは“ タンタン”「Tin Tin」キャラクターを前面に出している事である。ベルギーで最も有名な漫画の主人公の名前で、各部屋にはタンタンの絵や人形があちこちに飾られており、思わず癒やされた気分になる。もちろん、部屋全体にタンタンをテーマにした「Tin Tin Suite」も人気だ。
笑顔でフレンドリーなレセプションデスクの女性スタッフ
何処となく気品が感じられるエレベーターホール
「Presidential Suite René Magritte」の色彩豊かな印象のリビングルーム