教育と共育
新年度が始まり新入社員が胸躍らせて入ってきて、今ごろリーダーの皆さんはその教育に明け暮れていることと思います。教育という字は教えて育てると書きますが、私はただ教えて育てるだけではなく共育と言って、今どきの新人の考え方もまた一緒に理解して上げ、その新入社員を通してリーダーも共に育っていくことも大切だと思います。
それができないから毎年大切な新入社員が一年ももたないで何人も辞めて行くのです。どこの会社でも見かけそうな光景に、教育の下手なリーダーは「いいか一度教えたことは 2度と聞くな」という人がいますが、そんな人を見るとじゃあなたは学校の先生の話を一回聞いて、すべて 100点満点だったのかと問いたくなります。今年こそ一人の脱落者も出さないためにもこれから大切なのは、人材教育から社員は会社の財産であるという考え方で、強固な人財作りを心がけるべきだと思うのです。そのためにもリーダーは古いやり方にいつまでも固執し、自分と考え方の違う社員を力で抑えつけ、また各個々人は 10の力を持って入ってきているのに、上からふたをして 5とか 6しか出せない状況にするのではなく、リーダーの本当の仕事は逆に 5とか 6しか持っていない社員を 10に引き上げるのが一番の役目なのです。