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第3回 鈴木忠美 次世代リーダーに贈るメンタルケア術 これからの人材育成

第70回「リーダーの才能が問われる時代」

【月刊HOTERES 2015年05月号】
2015年05月22日(金)
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混みあう時期こそ冷静であれ
 
 私はプライベートも含めセミナー講師という仕事柄、全国各地のホテルを転々と泊まり歩く機会が多い。そこで気になるのはこれがホテルマンの会話術かと首をかしげたくなるホテルにときどき遭遇することがある。例えば有志一同で4 月に一泊二日で花見会に出かけたときの実話である。桜の名所を満喫したあと15 時を少し回ったころホテルに着いたものの、既にホテル前の駐車場は満杯。係からシャトルバスがホテルと第二駐車場をピストンしているのでと少し離れた駐車場に誘導された。すぐシャトルバスは迎えに来たが、運転手は蝶ネクタイに黒服姿で明らかにサービススタッフ。この時期は込み合うので夕食時までは駆り出されていることは容易に伺える。ところがせっかく来た運転手に仲間の一人が、確かこの辺に素晴らしい滝があったよねと尋ねると10㎞先とのこと、なら行ってみようということでその旨を運転手に伝えると、なんと「どちらでもいいですが」。その言い方には仲間も切れて、ハア、こういう場合は「どうぞいってらっしゃいませ」じゃないの。一つつまずくとチェックインの時もフロントの言葉遣いも悪いものに…。忙しい時期や込み合う時期はスタッフもつい熱くなりがちだが、「言葉は言霊」ぜひ気を付けさせたいものです。

 

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