言うまでもなく企業活動において“人”というのは非常に重要だ。この“人”をいかに生かすかというのが、これからさらに重要になってくる。適性などを見極めた人を活かす人事が行なえるかどうかが、各企業の今後の勝敗を大きく左右すると言っても過言ではない。
「ヒト・モノ・カネ」という言葉があるように、人事というのは企業にとっても非常に重要な要素であり、企業の戦略上重要な役割を果たすことは誰もが理解をしていることだろう。それにもかかわらず、毎年人事異動の時期がやってくると、「なぜこのような人事異動をするのか」と疑問を抱かざるを得ないものもいくつか目にすることがある。明らかに向いていると思われないポジションへの異動で、本人も不満を抱えている。役職をつけるためなど明確な目的があるのであれば悩ましいながらも仕方ないが、特に現場の第一線で活躍するスタッフが急に異動になったりするのを見ると、「本当に顧客の方を見ているのか」と考えてしまう。
毎週配信されている㈱Indigo Blue 代表取締役会長の柴田励司氏のメルマガ『柴田励司の人事の目』に極端ではあるが興味深い事例を紹介していたので紹介したい。
FROM THE PUBLISHER ——太田 進——
その人事異動は何のため
【月刊HOTERES 2016年08月号】
2016年08月05日(金)