今後婚礼のみならず、個人や企業のパーティーをクリエイトする専門家は大切で重要な存在になっていくだろう。そして、その専門家とともに柔軟性を持って魅力あるパーティーづくりに取り組んでいけるホテルがこれからの時代に選ばれるホテルとなるはずだ。
欧米と日本の大きな違いの一つに、結婚式やパーティーを開催する際のプロセスがある。日本では本人や企業の幹事が直接会場に行って相談をするが、欧米ではパーティープランナーやコーディネーターといった専門家に相談する方が多い。それは、会場と直接相談をするとどうしても選べるパートナー企業に制約があったり、アイデアの限界があったり、または主催者側から面白いアイデアが出ても実行不可能となってしまったりするからだ。
パーティープランナーはまずクライアント(結婚式を挙げたいカップル、または企業の幹事)の希望を把握し、それを踏まえて施設に趣旨を説明し、限りなくクライアントの希望に合うように仕上げるのが基本的な仕事だ。彼らがクライアントの代理となりさまざまな交渉をするのであるから、交渉力もたけていないと一流のパーティープランナーにはなれない。
FROM THE PUBLISHER ——太田 進——
パーティーを次のレベルへ
【月刊HOTERES 2016年08月号】
2016年08月19日(金)