このシリーズでは、トラディショナルからトレンドまで、幅広い情報をお届けします。ホテル・レストランでのサービスやマナー、ウエディング・イベントパーティの創り方、ライフスタイルにおけるニューヨーカーの感性などさまざまな視点からの最新情報です。日本人の感性と世界をリードするニューヨーカーの感性とうまく融合することで、「ZEN OMOTENASHI」は世界中から称賛を得ることでしょう。
アートタオルでお出迎え
NY のアトリエからほど近いところに、大型客船用のハドソン川埠頭があります。3000 名の乗客を乗せ、太平洋をクルージングする船などが常時停泊し、出発のときを待っているのです。昨年、バハマに行く用事があり、前々日に空き状況を確認。ネット予約をして急ぎタクシーで埠頭に向かいました。チップをいれて約8ドルの近さ。
3000 名が、決まった時刻までに乗り込まなければならないため早めのチェックスタートにもかかわらず長蛇の列。皆、のんびりしたものです。急いでも船は動きませんし。
昔から順番をしっかりと守るお国柄でもありますので、何のトラブルもありません。
船の国籍はさまざま。ノルウエーのBreakaway、アメリカのCaribbeanなど。
部屋に入るとタオルアートマンタのお出迎えです。
早速、キッズ対象のアニマル作りセミナーに参加し、本も購入。マンタ、モンキー、エレファント、また、毎朝ベッドの枕元には、見事なバスタオルアートがメイキングしてあります。
キャプテンは船国の王様
船ではキャプテンがすべての責任者です。
海洋は国の領域からでますので、すべての司令塔はご存知のとおりキャプテン。
一旦乗船すると、乗客もスタッフもキャプテンの指示に従わなければなりません。
飛行機も同じですね。また、出航までに避難訓練が必ず義務付けられています。3000 名全員がデッキに出て、部屋別のカテゴリーで指示されたところに整列をし、説明を真剣に聞いています。映画タイタニックをついつい連想してしまう自分。
3000 名もいるのに、日本人はわたくしたったひとり…。
どこを歩いても、どこのレストランにいっても、日本の方とお会いできませんでした。
アメリカ各州から、カナダ、そして南米からのお客さまばかりで、カップルも年代はさまざまです。ファミリー親子三代での旅行者もいました。子供たちの遊び場も充分にありますし、レピーターが多いのも特徴です。たまには、異国の方々ばかりと旅をともにするのもいいものですね。若いころは飛行機で出かけていくのは苦痛ではありませんでしたが、元来のアクテイブでない性格のわたしにとっては、生活しながら船ごと動くというのは、効率的で助かります。
デッキで本を読み、海をみつめ、イルカやクジラにもNice meet you!