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第8 回 大住 力  マジカル☆チームの創り方 ~ゲストとスタッフがハッピーになる仕事の仕方~

第8 回 Case Study 8

【月刊HOTERES 2016年03月号】
2016年03月02日(水)
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■ Case Study
■事例
 海外にも店舗を広げ、いまや1000店舗を超える大手飲食グループチェーン。そのスタッフのほとんどは、“ バイト感覚” のノリで参画し始める大学生などの学生や若者を主体としている。海外にも進出しているため、その現地で採用し、そもそも文化の異なる国々のスタッフにも、日本独自のサービスマインドと和食の味、食の提供をするための指導、教育を行なっていかなくてはならない。入社当時のスタッフの仕事に対しての感覚は、正直、低い。“ 友達に紹介されて” や“ 賄い食を食べられるから” などといった入社理由が突出して多く、ここでなくてはならない理由は、感じられない。そのため面接に臨む際も、格好や見た目の乱れも多く、とても飲食やサービス業にはふさわしくない面々も多く見られる。そして面接にしても、前述した理由で入社したいと正直に話してくれるので、とてもあっさりと簡単に終わってしまうのが、現実である。
 
 一方、店舗の店長はと言えば、20代後半が多く、男性女性も分け隔てなく、その責務を負いながら働いている。ランチ提供の際は、学生などの同年齢に加え、自分の母親に近い主婦層にも細かく指示しながら、作業を進めている店長も少なくない。ノリで始めた学生が多いため、結構、無責任で突然の欠勤も発生し、その際の穴埋めは、店長が行なうため、その労働環境も結構、きつい。コンサルティングを始めた当初は、正直、どうなるのか、とも感じたこのような現場だったが、いまや事業の経営的努力もあり、大きく成長している。
 
 先日、彼らが継続的に進めている店舗改善活動発表会に参加させていただいた。数千人の参加で、全国の各地区から選出されたアルバイトのスタッフであり発表者が、次々とスポットライトを浴びながら、同志、仲間たちに発表を続けていく。同志、仲間たちも真剣なまなざしで各人の発表や活動に見入って聞いていた。中には感極まって、感動のあまり涙が止まらず泣きながら発表するスタッフや、それにつられて泣きながら聴講するスタッフも会場で多く見られた。その勇姿は、数年前“ バイト感覚” で入社してきたあのころとは大きく異なり、立派な一社会人としても太鼓判を押せる人材、人財に成長していた。

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