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第87 回 鈴木 忠美 次世代リーダーたちに贈るメンタルケア術これからの人材育成 

第87 回「リーダーの役割を再認識」

【月刊HOTERES 2016年02月号】
2016年02月05日(金)
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「かしこまりました」の矛盾
 まだ固定観念にとらわれているホテルが見受けられるので、年が明けてから「失礼します」「ありがとうございました」の「矛盾」に続き、今号では「かしこまりました」の矛盾を取り上げた。先週大型ショッピングセンターの靴店での話である。やっとの思いでお気に入りの靴を探し当てたが、残念ながら合うサイズがなかったため、近くにいた20 代と思われる女性スタッフに取り寄せをお願いすると、「かしこまりました」と言われたから、おせっかいと思いながらも、「かしこまりました」は、お客さまとお店との間に敷居を作ってしまうので、今は同じ意味で尊敬語の「承知しました」に変わってきているから、ここも「承知しました」に変えたらいいよとアドバイスすると、「そうなんですね、分かりました」と素直に受け止めてもらえたのに、私が注文書に記入しているやり取りの中で、また「かしこまりました」と言って、すぐあっ言っちゃったと自分でも意識していたから、そこまでくればすぐ慣れるよと褒めたつもりが、隣にいた40 代の女性スタッフは、「私たちはそのように教わってきませんでしたから」の捨てゼリフ。その瞬間私はこのお店に二度と足を運ばないと決めた。リーダーの皆さん。スタッフがお客さまの言葉を否定していませんか。

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