国際ホテル・レストラン・ショー
 
　国際観光施設協会は、観光施設を取りまく、実に様々な業界の専門家集団です。その業界・業種を超えた公益活動を社会に発信する「観光施設メディアラボ」。実質的な初回となる今回は、当協会の国際ホテル・レストラン・ショー（以下、ホテレスショー）への取り組みについてご紹介させていただきます。
 
　ホテレスショーは、ご存じ毎年2 月に東京ビッグサイトで開催される“ ホスピタリティ” と“ フードサービス” の商談専門展示会です。当協会は、その主催者団体の一つとして、ショーの企画を行なうと同時に出展もしています。
 
　7 年程前からは、「エコ達人村の相談デスク」を構え、ホテル・旅館に無料でエコ・省エネ相談を開催してきました。また2 年前、当協会が60 周年を迎えた年からは、規模を拡大して建築・インテリア・設備・まちづくりの各々の分野における協会活動について、テーマに沿った展示及びセミナーを行なっています。そして、今年からは全協会会員で取り組む観光CSV 活動の1 年間の集大成として、その成果を発信していきます。
 

協会ブース正面

「日本のこころ」
 
　今年の総合テーマは、「日本のこころ」です。訪日外国人客数の順調な伸びをうけ、海外の方々に日本を正しく知り好きになっていただくためには、我々日本人自身が観光資源としての日本の生活・歴史・文化について、改めて理解を深める必要があるだろうと考え、2020 年のオリンピック・パラリンピックまで、毎年このテーマで続けることにしました。
 
　総合テーマにそい、以下の4 チームが個別テーマを掲げ、展示とセミナーを行ないます。7
・「旅する こころ」滞在して楽しい観光地づくり
・「木づかいのこころ」木のおもてなし―日本の木をつかおう
・「匠のこころ」JAPAN DESIGN「Link to the world」世界とつながる
・「エコ・小のこころ」「エコ・小」の生む美しい利益は地域の観光を元気にする
 
　セミナーは、4 チームの展示ブースに囲われた中央部分「センタープラザ」で行います。ここは、セミナーも聴ければ、人が行き交い集う、まさにプラザ。「茶飲みはなし」のコーナーでは、お茶をすすりながら観光について語り合っていただきます。また、当協会の展示・セミナーは、メンバーは社名を掲げ、技術やノウハウのPR も行ないますが、基本的には社会問題を見据えた公益的な視点に立ったもの。他のブースとは一味違った展示・セミナーをお楽しみいただけます。

昨年のホスピタリティデザインセミナーの様子

 
「ホスピタリティデザインセミナー」
 
当協会のブースが位置する「ホスピタリティデザイン東京2016」のセミナー会場（約200 名収容）にて、「ホスピタリティデザインセミナー」の一部を主催します。タイトルは、「ホテル・旅館の開発＆デザイン―最新潮流2016―」。昨年、同セミナーを別の会場で共催させていただき、大変盛況だったことを受け、今年は装いを新たに4 日間を通じ、規模を10 枠に拡大して開催することになりました。当協会の会員企業は、国内でオープンする話題のホテル・旅館のほとんどに関係していることから、一挙に集約して、最新潮流をお伝えします。事例紹介では、設計者のみならず、施主、運営者、施工者、メーカー等さまざまな立場でプロジェクトに参画した方々にもご登壇いただく予定です。
 
「観光施設ライブラリー」
 
　当協会が発行する季刊情報誌「観光施設」若葉号掲載予定の、会員が設計又は施工に関わり、この1 年間で竣工又は開業したホテル・旅館・観光施設のデータベースを展示します。　ホテレスショーにご来場の際には、是非、国際観光施設協会のブースに足を運んでいただきたいと思います。

観光施設ライブラリー