エアポートホテルの宿泊は人生最悪の夜
さて、話しは少し遡り2022年秋の星野リゾートプレス発表会でのこと。星野代表は「エアポートホテルで泊まる夜は、人生最悪の夜だった。エアポートホテルを前向きに楽しめたことはない。」というコメント。空港周辺ホテルを選ぶ基準は、価格、アクセス、清潔さ、寝るだけのホテル選びが大半であるが、一方、OMOの独自調査結果からは、滞在時間は比較的長いという当初の想定とは異なる現状が見えてきた。そこで、テンションあがる「街ナカ」ホテルが、エアポートホテルに対する従来の期待を超え、旅の最初から最後まで充実した時間を提案する、としてOMO関西空港 by 星野リゾートの開業がリリースされたのでした。
OMO(おも)は旧来のホテルカテゴリーにあらず
OMOといえば、現在、全国に14施設を展開し、テンションあがる「街ナカ」ホテルをブランドコンセプトに、各ホテルでは、ご近所マップでガイドブックに載っていない飲食店や個性的なお店を紹介したり、ホテルスタッフがOMOレンジャーとなって、ゲストをご近所へ案内し街の魅力を語るなど「街を楽しむ」をキーワードに、積極的にゲストを外へ連れ出す、ただ泊まるだけでない、街を楽しむという視点、ホテルでの新しい宿泊体験を提供しているのがOMOなのです。
そしてOMOには、OMO7大阪、OMO5金沢片町、OMO3京都東寺など、サービスの幅を示す数字が付いていて、旅の目的や過ごし方に合わせてゲストが最適なホテルを選択できるようになっていますが、下記をご覧ください。あれ?そうです。今回のOMO関西空港 by 星野リゾートの発表によって、ひとつ増えました。なんと数字のないOMO。数字でわかるサービス幅だといっていたOMOが殻を破り、数字の代わりに飛行機マークを付けたOMOが誕生しました。しかも、うそでしょ?OMOに必須だと思っていた“ローカルガイドアクティビティー”がない!それ無くていいの??
OMOのうしろにある数字・アイコンは、サービスの幅を示す。その数字があることで、旅の目的や過ごし方にあわせて最適なホテルを選ぶことができる。
エアポートホテルというジャンルにOMOはマッチするのか?
そもそも、先述のOMOの当初の調査にもあるとおり、わたしもエアポートホテルといえば、早朝便や深夜便など利用する時に前後どちらか宿泊するため=寝るためのホテルというイメージだし、首都圏(さいたま市在住)に住むわたしにとって、国内移動は当然として、海外出張の際も利用した経験はありません。ゆえに、エアポートホテルに宿泊するのに、街に出歩くとかOMO的な需要はあるのか?必要なのか、と、ちょっと、まゆつばな気持ちではありました。
コンセプトは、「空チカ、ファンタイム」
それでは、さあいきましょう。OMO関西空港 by 星野リゾートを紹介していきます。体験コメントまでの前置きがかなり長くてすいません。
OMO関西空港は、関西空港駅から1駅「りんくうタウン駅」徒歩1分(直結)、コンセプトは「空チカ、ファンタイム」。エアポートホテルとしての便利な機能はもちろん、旅に行く前も、帰ってきてからもテンションがあがる充実した時間を約束します、と紹介されています。「空チカ、ファンタイム」のポイントは4つ。ポイントごとに体験して感じたことを交えて紹介していきます。